滋賀県租税教育推進連絡協議会賞

税の在り方

滋賀県立水口東高等学校 1年 前田真由

「税金のない国があった!」
当時、目に飛びついてきたのはその言葉でした。今でもしっかりと覚えています。

中学三年生の公民の授業で、歳入と税金を学びました。その授業を通して「ナウル共和国」について初めて知りました。

ナウル共和国は、太平洋の南西部(オーストラリアとハワイの間)にある世界で三番目に小さな国です。私たちにはあまり馴染みのない国かもしれませんが、かつて世界最高水準の生活を享受していました。

また、国民に税金が課されないとして有名でした。

なぜ当たりまえの税金が課されないのか?それは、国土がリン鉱石という資源でできており、これを売却するお金で国家を運営していたからです。さらに、リン鉱石の売却益を国民に配分していたため、働かない国民も多かったそうです。

「働かなくてもお金が貰える生活とはどのようなものだろう。」私にとってはそんな生活は、羨ましい限りでした。

そのことについて母に話してみると、「私は良いと思わへん、仕事を生き甲斐にしている人だっているし生活が退屈になると思う。」

と、私の考えと正反対のことを言われたのですが、確かに一理あると思いうなずいていました。

私も仕事を持つようになると生き甲斐を感じ、そう思える日が来るのかなと思いました。

二十世紀後期から島の生命線であったリン鉱石が落ち込み枯渇し、ナウル共和国の経済は深刻で崩壊が進んでいます。

もし、ナウル共和国に税金を納める制度があったのなら国家の経済を図れたのかもしれません。このように税金とは、景気変動を小さくし、経済の安定を図る仕組みがあることをしりました。

税金とはただただ「納める」のではなくその役割・意義を知ることによって、感じ方が変わってくるのではないかと思います。

私たちの暮らしを支える税。遠いようで身近な存在。そんな彼らに日々支えてもらい、十五歳になりました。私の考える税の役割・意義とは、次世代を担う子どもたちへの支援だけでなく、高齢者も支える大切なものだと思いました。

なによりも国民一人一人が税の役割・意義を考える必要があります。税の在り方を考えてよりよい令和を創っていけたらよいと考えました。

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