滋賀県租税教育推進連絡協議会賞

税と私たちの将来

滋賀県立八日市高等学校 1年 横田千明

私たちは普段、様々な形で税を納めている。その中でも最も身近な税は、買い物をしたときに払う消費税である。昨年も安倍総理大臣の消費税率10%引き上げ延期という発表が話題となっていた。消費税は生活に密着している税の1つであり、税率が上がれば生活に大きな影響が出るのは容易に想像できる。ではなぜ消費税率を引き上げる必要があるのだろうか。今のままではだめなのだろうか。この問題には少子高齢化が深く関係している。日本は今まで所得税に頼る税体系だった。しかし、少子化に伴い働き手が減ったために、この税体系では対応できなくなった。また、高齢者のための社会保障制度の支出も増加しているためなおさらである。そこで関接税による収入を得ようと消費税が導入されたのだ。

所得税で減った分を消費税で補う。確かに納得はできる。だがしかし、これからも少子高齢化は進んでいくだろう。現在は、人口に対する高齢者の割合は25%だが、この先30%や35%となったときこのやり方では、若い人々が生活できなくなるのではないかと思う。一生懸命働いてもその多くが税金として消えていくのだ。しかも、この状況が続けば年金制度はいずれ無くなるだろう。自分が高齢者となったときは受けられないのに、今高齢者と呼ばれる人のために苦しい生活をしながら税を納めるのは不平等だ。

このような事態にならないためにはどうしたら良いのだろうか。私はもっと子育てしやすい環境を整えるべきだと思う。医療が発達し、寿命がのびたことで高齢化が進むのはあたりまえであり、これを止めることはあってはならない。しかし、少子化は違う。子どもが欲しいと思わない人が近年増えているということも原因の1つなのかもしれないが、それは少数であって、大部分の人々が安心して子育てができないことや、子どもを産んでからの社会復帰、保育園・幼稚園の問題が原因で産めない状況にあるのだと思う。もしこれらを改善することができ、そして継続することもできたならこれまでに言った問題も解決するだろう。しかし、環境を整えるためにはお金が必要不可欠であり、そのお金はやはり私たちが納める税金からでる。私たちは、自ら納めた税金をどのように使い、どのような未来をつくっていきたいのかをしっかり考えなければならないのだ。私は少子高齢化による重い税の負担を避けるために、少子化改善に力を入れるべきだと考えたが、きっと他の意見も多くあるだろう。互いに意見を出し合い、様々な目線で考えることこそが税をより良く使うためには必要なのだ。

私は今まで、まだ先の話だ、自分には関係ないと思っているところがあった。しかし、4年後には私は20歳になり、大人の仲間入りをする。大人になれば、関係ないなど言ってられない。自分が生きていく社会だからこそ、税をどう使い、どのような未来をつくっていくのかをよく考える必要があるのだと思う。

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