滋賀県租税教育推進連絡協議会賞

税の役目

滋賀県立八日市高等学校 1年 楠神一葉

税金とは何のためにあるのだろうか。私は税金とは未来への投資だと考える。例えば年金でも将来、自分たちの生活が困らないように税金を納めている。

しかし最近「老後資金2000万円問題」というものが世間を騒がせている。この問題について初めてニュースで見た時、こんなことがあってはならないと思った。

働くことが出来ないお年寄りはどうすれば安定した生活を手に入れることが出来るのだろうか、と不安に思った。

しかしこの問題が起こっているのは今使うべきところにしっかりと税金が使われているからでないだろうか。

私は昨年、町の海外交流派遣事業に参加した。それは町内の中学三年生が姉妹都市であるアメリカのウエストベンド市へ行き十日間ホームステイをするというものだった。その費用の三分の二は税金でまかなわれている。費用がまかなわれていなければ、この事業に参加するのに一人一人かなりの負担があり、私は参加することを決意していなかったかもしれない。

私はこの事業に参加して沢山のことを学べたし、自分の生き方や将来に対して考え方も変わった。だから私は本当に貴重な経験をさせて頂いたと思っている。この事業に参加することが出来たということは自分の人生において何よりの誇りだ。だから費用の三分の二をまかなって下さったということに感謝しかない。アメリカにいる時には実感はなかったが帰国後に家族や親戚に経験したことなどを話していると皆、口をそろえて「行けてよかったな~感謝しなあかんな~」と言う。

私はこの貴重な経験をただの思い出として自分の中に留めておくだけでなく将来、社会に還元していかなければならないと思う。そしてまた将来、私達の子どもの世代が「税のおかげで」と言えるような良い経験をして社会に還元していくというサイクルが生まれるのが理想の税の使い道であると考える。

私が述べたことはただの理想であり現実になるのは難しいのかもしれないが、そうなっていけば「老後資金2000万円問題」について反論する人も少なくなると思う。この理想が叶うために私が出来ることは海外交流事業に参加させて頂いたという経験を忘れずに生きていくことだと思う。

また、この作文を書くということが税について考える第一歩となったのでとても良い機会だった。

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