滋賀県租税教育推進連絡協議会賞

税の使い方

滋賀県立水口東高等学校 2年 前田 ちはる

税金は私たちの生活に必要不可欠なものになっている。主な使い道として、社会保障費や国債費などがある。そして、私たちの通う学校でも多くの税金が使われている。税金は、国民の生活をより豊かにし、支えるために使われているのだ。私は、そのような税について、気になるニュースを見た。

大阪府が府民の高校授業料の「完全無償化」に向けた素案を公表したというものだ。今までとは異なり、世帯の所得によらず、来年度の3年生から適用し、3年後には全学年に広げるという。この制度に対し、大阪私立中学高等学校連合会は「理念には賛成だが、この制度案には賛同しない」という意向を示した。私はこのニュースと合わせて考えたい問題に出会った。それは、給食の無い夏休みで子育て世帯の困窮家族が不安を抱いているというものだ。近年の物価高騰などにより、経済的な負担が大きくなっていることも原因の一つだろう。中には、自分の食事を子どもに与える親もいる。この現状は、子どもと親、共に栄養失調になりかねないと考える。この問題に対して、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは応援ボックスを届ける取り組みをしている。私はこれらの課題に比べて、税金は本当に正しく使われているのかと疑問に思った。大阪府の件では、経済面で余裕のある家庭にも平等な制度であるものの、納税者の反対意見が出ている中で新たな制度が出来ようとしている。しかし、その前に税金を使ってさらなる支援を必要としているところがあるのではないか。子育て世帯だけでなく、前にも述べたように、物価高騰で経済的に苦しんでいる家庭は増えていると思う。さらに、赤字にも関わらず、食に困っている誰かのためにと食事をほとんど無償で提供している人もいる。国会議員の仕事でも多くの税金が使われているが、果たしてどれほど重要な内容の仕事だろうか。当たり前に使われている税金の使い道でも、疑問を抱く人は少なからずいる。それは、国民の不満を生むきっかけの1つかもしれない。だから、血税を納税者が納得し、無駄なく有意義に使うということが重要視されるべきだと思う。

税の使い方は、代表者が提案して法律によって決まる。それにおいて、国民が受け身になってはいけない。国民の主張を代表が受け止め、代表を中心にみんなで妥協せずに決めるべきだと思う。そして、国民は反対するだけでなく、責任を持って提案も付け加えるべきではないか。現在の税金の使い方について一概に事の正否を明らかにすることはできない。しかし、少子高齢化が進む日本で、これからも年金で高齢者を支える負担は大きくなっていく。また、社会保障費などの必要な支出もある。本当に見合った税金の使い方が行われていて、必要としている人に届いているのだろうか。そのような中で、税金の使い道について、慎重に議論されるべきだと思う。

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