滋賀県租税教育推進連絡協議会賞

暮らしと税

滋賀県立長浜北高等学校 2年 音羽 咲幸

私たちの生活には何かと税金が関わっている。服や筆記用具などの買い物やレストランで食事をしたときなど私たちは、消費税を負担している。また、働くようになれば所得税や住民税などを納めなければならない。こうして考えると税金って払ってばっかりな印象を持つかもしれないが、はたまた逆に税金に助けられている面がたくさんある。

私の父は、大腸に癌を患い入院生活をしていたときがあった。そのとき私も兄もまだ小さく、そして幼稚園に入園や小学校に入学なども重なり、様々な所でお金のかかる時期に母だけで私たちの生活を養うことは、簡単なことではなかったと思う。そこに父の入院代、治療費、手術代などの高額なお金は、払うことが厳しかったに違いない。しかし、「税」というものの支えがあったからこそ、今もこうして家族元気に不便なく暮らすことができている。また、私の祖父は、肝臓が悪くなったことがあり、誰も病院まで運ぶことができず救急車を呼んだことがあった。消防署に電話をした後、狭い道をとても早い時間で駆けつけてくれた。祖父のことが心配でたまらなかった私たち家族もサイレンの音と共に見た救急車の姿が、「もう大丈夫だ。」という安心感に包まれた。このように、自分の力で病院に行くことができずに苦しい思いをしている人や、苦しんでいる人がそばにいるのに何もできずに心配や恐怖を感じている人にとって、何かがあったときに救急車が駆けつけてくれるということが、どれほど心強いだろう。そんな世の中は少なからず税金によって成り立っている。そう思うと税金って本当にありがたいものだなと感じた。

近頃、「増税」という言葉を聞く機会が増えてきたように感じる。確かに増税されると何かを買うことにもためらってしまうだろう。しかし、国のためという言葉だけでなく、何のためになのかを具体的に知ることができれば、反対する人も減っていくのではないだろうか。「増税」という言葉は決して明るい言葉ではない。しかし、そのおかげで助かる人がいるのならば、暮らしやすい社会になるのならば、私は増税をするべきだと思う。

税金は日常を生きていく中で避けては通れない。だからこそ国民は税金についてもっと知る必要がある。

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