滋賀県租税教育推進連絡協議会賞

税を納めること

滋賀県立高島高等学校 3年 橋本侑奈

税に関する作文を書くにあたって、私は中学の頃に学校で見たあるビデオを思い出しました。そのビデオは、もし税金がなくなったら世の中がどうなってしまうのかをアニメにしたものでした。授業料が払えず学校へ行けない子供が昼間から目的もなく街をうろつき、怪我をしている人は医療費が高く病院へ行けず、道路は整備されていないガタガタの状態。税金が学校や病院などで使われていることはもちろん知ってはいましたが、そのアニメを通して税金がなくなった世の中に初めて恐ろしさを感じました。おそらくそれは、税金のある社会というのが私たちにとってごくあたり前になっているからだと思います。しかし、税金は湧き出てくるものではありません。みんながしっかりと納めて初めて成り立つ制度なのです。

私は今、大学受験のために世界史を勉強しています。作物や織物、労働など今とは納めるものに違いがあったり、形式も全く異っていますが税制度は古くから世界中に存在していました。世界史の勉強では世界中の税制度の成り立ちと同時にその崩壊の様子も学びます。その多くが、時の支配者の身勝手な税の使い方であったり、一部の人の税を納めず得をしたいという欲求であったりです。そうした人々の我儘さに真面目な納税者が呆れをなし税制度は崩壊していきます。このことは、今にも通じていると言えるのではないでしょうか。確かに今は昔のような支配者や権力者はいません。しかし、税金の誤った使い方や税の未納など問題は色々と聞きます。今は大きく取りざたされることではないのかもしれませんが、これがやがて現在の税制度を揺るがさないとは限りません。ずっと先の未来の子供が現在の日本の制度が壊れる様を学んでいてほしくないと、私は思います。

そうしないためには、一人一人がしっかりと税金を納めることが大切です。そして、税について知ることも必要だと思います。何が正しくて何が間違えているのかを理解し、間違えているならそれをしっかりと主張し改善していく。そうしなければ、今の制度はやがて長い歴史の中で崩れ去った制度の一つになるでしょう。

高校を卒業し、社会に出ていくことになれば、今以上に税を納める機会が増えていきます。その時は、自分も社会を構成している一人であることを忘れずに、しっかりと税を納められる大人になりたいと思います。

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