滋賀県租税教育推進連絡協議会賞
私たちの未来と税について
滋賀県立虎姫高等学校 2年 安田怜生
少し前までテレビでは消費税増税のニュースがよく流れていた。3%の増税は、現状から実質60%増となる。決して少なくない。
なぜ増税しなければならないのか?
医療の発達で長寿命化となる一方、世の中が不安定で、安心して子どもを育てられないため、出生率が下がり少子化となり、世界でも上位の高齢化社会となった日本。税金を払えない人の「人権」を守るため国は生活保護などの施策をしなければならない、年金支給額も増加している、将来の日本を担う人材を育成するために「子ども手当」等の子育て支援も必要、等々、これらにかかるお金はすべて税金により予算化させていくわけだが、働き手が少なくなって税金が集まらない、企業が不景気なため法人税も減少することなどから税収不足となり、また、国債発行も限度があるために必要な予算が確保できないので消費税をやむを得ず増税したのだと考える。
さて、デンマークは消費税25%だが、国民の満足感は高いようだ。税金が高いので個人が持てるお金が均一化され、社会格差もなく、福祉、特に老後の生活を国家レベルで十分にケアしてくれる安心感からのようである。
年金制度や健康保険制度などの社会保障制度を万人が等しくもたらされるべき福祉を安定維持していくには国の体力が必要となる。
国の体力とは、結局のところ「人=国民」だと思う。人がいない、たとえば選民主義により世界が発展していくとは思えない。多くの人間が生産し消費することで経済が動き、製品開発や技術革新が生まれ、世の中が進化していくと考えるからである。
税は、国の政策を行う財源となるだけではなく、人の行動をコントロールできる機能を持つため、税制により、まず出生率が上がる効果的な仕組みを築き上げるとともに、その子どもへの教育や支援をもっと手厚く行い、十分な教育をうけた子どもを育成すべきだと考える。
私の高校は授業料無償化の対象で、親は大変喜んでいる。また、姪の医療費も無償で、兄夫婦も大変助かっていることと思う。私もこれまで義務教育という国の援助(税金の助け)によりここまで成長し、これからも、国のさまざまな恩恵を受けながら成長し、人生を歩んでいくことになる。
私はこれから社会人になり、日本を担っていく一員になるのだから、デンマークほどではないにしろ、みんなが住みやすい福祉国家の実現に向けて、もっと税を上手に使いこなすための学習をしていかなければならないと感じている。そして、そのためには社会学や経済学、歴史など多くの学問に触れなければならないと強く思っている。
私は「納税は人のためならず」とでもいうべき「みんなのための税」について、これからも関心を持ち続けていきたい。







