滋賀県租税教育推進連絡協議会賞

「夢と希望のある社会のために」

滋賀県立河瀬高等学校 1年 濱田将史

私は、この夏休みに、自分の未来への視野を広げるための宿題として、興味のある薬科大学のオープンキャンパスに参加しました。そこで教授の方の話を聞き、今、医師と薬剤師の主従の関係が見直されてきており、薬剤師が医師に対して、「薬のプロフェッショナル」として薬の調剤に関する助言をすることができる制度が整えられていることを知りました。また、その大学を見学している際に、パネルに書かれていた「475億円」という数字が目に留まり、見ると残薬問題についてのポスターでした。年間で475億円分もの薬が使われずに残り、税金が無駄になっている現状に、私は本当に驚きました。この475億円は、一人当たりの公立の小学校から高等学校まで12年間の教育費の国の負担分がおよそ1138万8000円であるので、4000人分以上に値します。

さらに、平成29年度の国家予算では、医療費は国の歳出のおよそ6分の1となる15兆8525億円を占め、少しでもこれを削減できるようにするための努力が必要だと思いました。

私は、母子家庭で育ちました。そのため、児童扶養手当や児童手当、片親(母子)家庭等の医療費助成制度などを受けることができ、私が喘息でしんどかった時には夜間入院や救急で診察になってもお金の面で心配することなく病院に行くことができたと母に聞きました。また、教育の面でも、給食費が免除になり、税金の恩恵をたくさん受けてきたということを最近になって聞きました。今は、歯科衛生士の母が正社員になって給料も増え、その分税金などで給料のうち4分の1近くを引かれているそうです。

私は、一人の国民として払うべき税金は、私と母がそうだったように弱い立場にある人たちの救いになるのなら、と喜んで払っていきたいと思っています。また、私は、薬剤師を目指しています。私は、残薬問題について、薬剤師が医師の多剤投与を防ぎ、また、患者さんの「飲みたくない」の現状に向き合い、看者さんと向き合うことで改善できるのではないかと思います。この、「475億円」があれば、2015年時点で、6人に1人という先進国トップクラスの日本の子どもの貧困率を減らすことにも繋げられると思っています。

私は、患者さんに寄り添える薬剤師になり、社会に貢献していきたいと思います。そのためにも、恵まれた教育環境に感謝し、勉学に励んでいきたいと思います。

高校生の優秀作品一覧に戻る

pagetop