滋賀県租税教育推進連絡協議会賞

税金の使い道と選挙

光泉高等学校 1年 寺村詩織

今年の夏休みに旅行でアメリカを訪れ、国連本部の中を見学した時、驚くような展示を見た。それは、世界で一日に使われる軍事費がリアルタイムに表示される電子パネルだ。ほんの数分でものすごいスピードで合計額が上昇しており、わずか一日で四十億ドルに達していた。四十億ドルは日本円でなんと約四千億円にも及ぶ巨額である。その展示には、「世界は武装しており、平和は資金不足」と書かれていた。この言葉は強く印象に残り、意味を考えさせられた。世界のあらゆる国が自分の国の安全を守るためにという理由で多額の税金を軍事費にあてている。人の命を奪ったり、傷つけたりする武器を作るためにこんなにもたくさんのお金を払っているのは、国民一人ひとりなのだと知り、驚愕した。

また、自由の女神像も見に行った。自由の女神像は、アメリカの独立百周年を記念してフランス国民が贈呈したものだ。独立戦争はアメリカの人々がイギリスの税金の取り方などに不満を抱き、自由を求めたのが原因で起こった。この戦時中に「代表なくして課税なし」という言葉が生まれた。この言葉には、自分たちの代表者がいないところで決められた税は納める必要がない、自分たちの国を支えるためには自分たち一人ひとりが税を納めなければいけないという、アメリカの人々の強い意識がこめられている。中学校で学習したように、普段当たり前のように利用している道路や水、学校なども全て税金が使われているので、私たちが生活していく上で、税金は絶対に欠かせないものだ。しかし、ただ単にありがたいものだと感謝の心を持つだけではなく、限りある税金をどのように使うかという使い道についてもしっかりと考えないといけないと思う。

税に関する法律を定め、税金をどのように使うかということは、国民が選挙で選ぶ国会議員や地方議会議員により議決されるため、選挙はとても大事だ。今までも、税金も選挙も私たちの暮らしにとって大事なものだという認識はあったが、今回の旅行を通して、税の使い道と選挙が密接につながっているということに気がついた。それぞれの立候補者が掲げる公約をよく聞き、それぞれの税についての考え方と、自分自身の考え方を比較し、より自分の考えに近い候補者に投票することで税を納める気持ちも変わってくるだろう。自分が信頼して選んだ代表者が使い道を決めてくれるのだから、進んで納めようとする気持ちになるのではないか。私も二年後には選挙権を持つ。その際は、周囲の意見に流されず、しっかりと自分の意見を持って投票したい。そして、気持ちよく税金を納めたい。

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