滋賀県租税教育推進連絡協議会賞

未来に繋がる税

滋賀県立長浜北星高等学校 1年 山瀬若菜

8月31日、私の母は「明日からパスタやそばが値上がりするね」と言いました。この時私は「またか」と思いました。物価に伴って上昇し続けるもの、それは消費税です。

消費税とは、商品の販売やサービスの提供などの取引に対して課税される税です。「税金」というものの中身をあまり知らない私には、将来たくさん払わなければならない消費税や他の税金に損しかないのではないかと思いました。消費税の上昇が次の段階へ上がる前に消費税のメリット、デメリットについて調べてみることにしました。

調べてみると、デメリットがあるのはもちろんですが、納得のできるメリットも多くありました。その中で「社会保障が安定する」というメリットが目にとまりました。社会保障とは、年金や医療保険、介護保険、生活保護などのことです。現役時代の医療費は3割。風邪などの軽い病気も、手術や入院が必要な重症でも、公的保険が適用になる治療なら、7割を公的医療保険が負担してくれるので、自己負担は3割ですみます。ということは私たちの消費税によって家計から支出されるお金を抑えることができるということも分かりました。こうした各種の社会保障は、現役世代が負担することで高齢者を支えています。社会保障は元々多額の費用を必要としていましたが、それが少子高齢化によって膨れあがっているのです。年齢に関係なく全ての世代が負担する消費税は、現役世代の負担を減らす大きな策と言えるかもしれません。

数年前、祖父が末期のがんになりました。両親は祖父の為に一生懸命でした。何度もの放射線治療に抗がん剤治療。心の内を明かす祖父に寄り添う両親。私たち家族を支えてくれたのは社会保障制度。つまり、税金なのです。医療費を全額負担となっていたのならば心も身体もボロボロだったはずです。笑顔で祖父に話し掛けられなかったかもしれません。祖父を看取ったあと、色々なことがよみがえった瞬間、初めて社会保障に感謝の気持ちを抱きました。

「税金」は、払う時はお金という形です。しかし、様々な形に換えていくことで私たちを支えるあたたかいものになります。税金の中身を知らず「消費税は不必要」といった発言や思考は一旦やめ、少し中身を覗いてみませんか。すると「ただの値上がり」だと判断した発言はなくなるでしょう。税を私たちの身近に感じ、税に感謝する心が生まれる世の中を創っていきたいです。まちがいなく今後の未来を創っていく一部に税金は関わってくるはずです。

今回の作文を通して「税金」について調べることで税に対して消極的から積極的な考え方に換わりました。私も将来しっかりと納税に務め安定した社会保障を受けられるような大人になりたいと思います。

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