滋賀県租税教育推進連絡協議会賞
税のこれからについて
滋賀県立八日市高等学校 1年 中山陽菜
税は、常に私たちの暮らしを支えています。そして、消費税や所得税、住民税として納められ、公共サービスや学校などに使われます。まさに、税は会費とも言えます。
そんな税ですが、私は現在の日本では、今のままの10パーセントでは、足りなくなるのではと考えています。具体的に、何の影響をうけるのかと言うと、新型コロナウイルスや進んでいる少子高齢化などの、まさに今日本が課題としているものです。これから、「これから増やすべき税の使い道」を、先ほどの課題とからめ合わせながら、私の意見を述べようと思います。
まず増やすべき税の使い道は、「社会保障関係費」です。社会保障関係費は、私たちが安心して生活していくために必要な医療、年金、介護、生活保護、社会福祉などに使われています。選んだ理由は、急激な高齢化の進展により、年金をうけとる高齢世代が増えるが、税を納める若者世代が減ってきているのが現状だからです。将来の人口推移では、2050年には4分の1が高齢者だということも言われるほど、深刻な問題です。税の使い道も、これに従ってますます分量が、増えると思います。
次に増やすべき使い道は、「文教及び科学振興費」です。文教及び科学振興費は、教育環境の整備や科学技術の発展のために使われています。もっとくわしく言うと、教科書の無料配付や全国学力調査の実施などです。これを選んだ理由は、今教育では、「デジタル化」が急激に進んでいるからです。もともとすでにタブレット導入などを検討していたと思いますが、新型コロナウイルスによるテレワークやオンライン授業などが、さらにデジタル化を加速させていると思いました。これからの教育は、デジタル化が進み、想像のつかない教育環境が出来上がっているかもしれません。まだまだ、沢山の可能性を秘めている教育現場に、ぜひ税を多く使ってほしいです。
以上が私の考えです。ふさわしい税の使い道や割合を定めることはとても難しいと思いました。税について考える機会はあまり今までありませんでしたが、私たちの納めている税が、自分にも、自分以外の人にも役に立っていることを感じれてよかったです。