滋賀県租税教育推進連絡協議会賞
優しい世界へ
滋賀県立八日市高等学校 1年 赤田 結依
見上げた空は青い。雲は空の青を白く染めていく。緑は大きく育ち、虫の声は季節を知らせるかのように変わっていく。自然は人間の力を必要としない。しかし私たち人間は違う。人間は互いに支え合い生きている。支え方の一つが税だ。私たちは気づかないうちに税と関わることで支え合っている。買い物に行けば消費税を払う。毎日、通学通勤に使う道路は税金で作られている。みんなが税金に支えられ、税金によって誰かを支えているのだ。みんな誰かの力を必要としていると私は考える。
私にとって一番身近な税は消費税である。消費税によって集められたお金の大半は「社会保障」に使われている。消費税を払うことで私たちは「社会保障」という国のしくみを支えている。消費税は私にとって税金を払っているということを一番実感しやすい。同じことを感じている人は多いと考える。そのため、消費税の引き上げに反対意見を持つ人が多くいるのだと考える。
どの人にも子供だった過去がある。小学生であれば生徒一人あたりの年間教育費の負担額は約九十二万円にものぼる。中学生は約百六万、高校生は約百十二万だ。私の知らない誰かが払ってくれた税金。今から三年経てば私も成人し大人になる。誰かが払ってくれた税金に支えられながらも誰かを支える立場になる。まだ私は基本、税に支えられるだけの立場にいる。そのため、三年後も同じことが言えるかどうかはわからない。今の私が税金を払っていると感じるのはせいぜい消費税ぐらいだからだ。しかし今は、平等にそして公平に負担するという税金の制度を肯定的に捉えている。
私たちに必要なのは批判の精神ではない。助け合いの精神だ。誰かと支え合い生きられていることへの喜びと有り難さを感じるべきだと私は考える。この「あたりまえ」と思われていることに有り難さを感じられたとき、世界が少し明るく、優しくなる。「あたりまえ」は少し状況が変化すると「ありがたい」になる。この小さな気づきが一つ二つと集まっていくことで、今よりももっとみんなが生きやすい優しい世界になる。私はそうだと信じ、これからも色々なことに目を向け、学び続ける。







