公益財団法人納税協会連合会会長賞
地球の未来を守る税金
滋賀県立長浜北星高等学校 1年 正村 美羽
最近、友達と水族館に行ったときにウミガメやイルカ、海鳥など他の生き物でも海に漂流しているビニール袋などのプラスチックを食べたり、プラスチック製の袋や網が体にからんだりして、死んでしまったりしているという展示を見かけることがあった。そこには、ウミガメがプラスチックごみを誤飲した実際の胃の内容物や海外から日本へ漂流してきたたくさんのゴミがあった。その他にも、テレビやニュースで「地球温暖化」や「森林破壊」の話題をよく目にする。その時、私は環境問題には、自分自身あまり関わっていないことの方が大きいと思っていたが、深く関わっていることを知った。
例を挙げると、日本では地球温暖化対策や自然の保護、災害対策などに税金が使われている。また、二〇二〇年七月一日からレジ袋の有料化や環境保全の取り組みも、税金による支援や制度と結びついている。その他にも、日本では「森林環境税」というものがあり、全国民から一人あたり年間一〇〇〇円を集めて森林の整備に使っている。木は二酸化炭素を吸収して空気をきれいにしてくれるから、地球の空気清浄機のようなものだ。一〇〇〇円といえば、カラオケのフリータイム一回分我慢するくらいの値段だから、自分のお金で木が元気になるのならば、少しぐらい払うのも悪くないかもしれないと思った。
世界を見ると、もっと面白い仕組みがある。スウェーデンやカナダには「炭素税」があり、二酸化炭素を出す企業や人に追加の税金を課している。簡単にいうと、「地球を汚す行為にはお金を払いなさい」というルールだ。そのお金が再生可能エネルギーや環境保護に回されているのだから、地球にとってはありがたい仕組みだ。
私はまだ高校生で、大きな税金は払っていない。でも、買い物をするたびに消費税を払うので、私も環境を支える仕組みにも参加していることになる。私がコンビニでジュースを買うたびに、ほんのわずかだけれど、地球を長く保ち続けるための税金を払っているのだ。
この前行った、水族館での大きな水槽の中を泳ぐ魚やクラゲ、イルカショーを見たときの胸が熱くなり、感動した経験をして、「この景色を未来の子どもたちにも見せたい」と思った。そのためには、自然を守るための税金が欠かせない。税金は、ただ負担がかかるお金だけではなく、未来を守るための「参加費」なのだ。今は、ほんの少ししか納められていない税金であっても、自分のお金の一部が森を守り、川や海を守り、水族館の魚たちの未来を守ることにつながるなら、税金を払えると思う。水族館で見たあの青い世界を、私たちの世代で終わらせてはいけない。私たち一人ひとりがその仕組に参加することで、次の世代にも健全な地球を残すことができるのだ。







