滋賀県租税教育推進連絡協議会賞
私の大切な場所
滋賀県立八日市高等学校 1年 能登 菜々美
図書館に漂う落ち着いた雰囲気。子供たちの笑い声。本から香る独特なにおい。膨大な本が集まるこの場所が私は小さいころから好きだ。今ではよく、テスト前に勉強するときに利用している。そんな私にとって、なくてはならない図書館が、私に税金について考えさせてくれたきっかけとなった。
ある日、勉強をしに図書館に行ったとき、新しく入荷された本のコーナーを見てふと思った。この本たちはどこからのお金によって買っているのだろうと。そこで私は家に帰ってから母に聞いてみた。母は、図書館の本は税金によって買われているということを教えてくれた。そこで私は、図書館と税金のかかわりについて調べてみた。私たちが毎日のように納めている税金は、図書館だけでなく、学校や病院など、生活を営む上で欠かせない公共の施設に使われている。これまで私は、税金は私にとって消費税ぐらいしか関わりがなく、税金によって小遣いが無駄に減るため、良い印象はあまりなかった。だが、実際に調べてみると、もはや税金なしで生活をしている人は日本には存在せず、私たちの暮らしに非常に欠かせない大切なものだと、税金に対する認識が変わった。
しかし、図書館と税金について調べていくと、税金を図書館の本を買うことに使うのがもったいない、税金の無駄だ、と考える人がいることも分かった。そのように主張する人たちの意見を詳しく見てみると、図書館に置いている本の中には、ほとんど読まれない本もあるはずだ、と言う意見があった。たしかに、あれだけの量の本があれば、人気のある本とほとんど読まれることのない本の間に差が生まれるだろう。だがよく考えてほしい。たった一度しか読まれなかった本があったとしても、その本には読んでくれた人に大きな影響を与える力があるはずだ。もしかすると、その人の人生を大きく変えるかもしれない。そう考えてみると、税金を図書館の本を買うために使うことは全く無駄なことではないだろう。私はやはり、税金を図書館に使うことは地域の人たちにとって大切なことだと思う。
このように、私は大好きな図書館によって税金とのかかわりについて見直すことができた。だが、多くの人が以前の私のように税金に対してあまり良いイメージをもっていないだろう。そんな時は、私のように自分にとって一番身近な税金についてよく考えてみるとイメージが大きく変わっていく。私はこの先、税金の大切さをより多くの人たちに伝えていきたい。







