滋賀県租税教育推進連絡協議会賞
「いつもどおり」の幸せ
滋賀県立彦根翔陽高等学校 3年 市田真美
午前六時半、私はいつものように目を覚まし、顔を洗い、歯を磨いて朝食を食べて身仕度をする。それが毎朝の私の日課です。その後は自転車に乗って駅に向かいます。家を出て、しばらくすると、私の住む町で一番大きな公園があります。私は自転車に乗って、この公園の横を通るのが好きです。なぜなら、この公園には、たくさんの花菖蒲が毎年六月頃、みごとに咲き誇るからです。そんな花菖蒲の凛とした姿を見ると、私まで心が澄んだ気になれます。その公園を過ぎるとすぐに駅に着き、電車に乗り、学校に向かう。そしていつもと同じ平凡な一日が始まります。
「いつもと同じ」というのは、実は凄いことなのではないか、と私は思っています。なぜなら、毎日同じように過ごせるという環境が整っているからです。何一つ不自由、不便のないようになっている、このことは世界的に見ても貴重なことではないでしょうか。そしてこの環境をつくり上げているのが、「税金」であることを、私たちは認識しているでしょうか。
例えば先ほどの私の日常の中にも、たくさん税金の恩恵を受けています。顔を洗ったり、歯を磨くために使う水。この水が使えるのももちろん税金によって、上下水道がつくられているからです。他にも自転車を快適に漕ぐことができるのは、道路が整備されているからです。それに、私の大好きな花菖蒲が毎年美しく咲くのも、公園の手入れを行って下さるからです。私が思い付いただけでも、これだけ身近に税金の恩恵を受けています。
税金は誰もが納め、恩恵を受けています。私の日常、いつもと同じように過ごせるのは国民全員の支えがあるからだということを税金を通して知ることができました。また、私だけでなく、公立高校に通う同世代では、公立高校の授業料の無償化という形で、税金の恩恵を受けています。なぜ、このような形で税金が使われるのかを考えた時、私は大切なことに気付きました。それは、税金という形で私たち次世代に、国民全員が日本の未来を託しているのではないか、ということです。そう考えると、「このままではいけない。」と思えるようになりました。私一人がこのことに気付いても大きな変化、一歩にはなりません。しかし、その小さな一歩として、私自身が今の生活ができることに感謝し、未来をより良い方向に向かえられるよう、その基礎を高校という場でしっかり学びたいと思います。







