滋賀県租税教育推進連絡協議会賞

税に関する仕事

滋賀県立八幡商業高等学校 3年 中島千尋

最近、「税」という言葉をよく耳にする。消費税率引き上げ法案のニュース、生活保護に関するニュース、税務署が舞台となっているテレビドラマもある。今まで知らなかった税の仕組みや知識が少し増え、興味を持つようになった。中でも税務署の仕事に関しては無知だったのでとても気になり、調べてみることにした。

内閣の下に財務省があり、その下に国税庁そして国税局、そして税務署がある。税務署の仕事は主に納税者の相談や調査、税金の賦課や徴収となっている。納税は国民の義務だが、滞納・脱税が後を絶たず問題となっているそうだ。昨年度の脱税総額は百九十二億にものぼる。悪質な脱税では、家の庭に三億円の札束と金塊を隠していたという事件がある。一方で税金を払いたくても生活が苦しくて払えないという人もいる。公平でない税の徴収に日々徴収官は頭を抱えている。

こうした税務署の仕事を調べて、納税の悲惨な現状を知った。そして税務署の仕事はとても大変で複雑な感情になることをしていると感じた。なぜならば、悪質脱税者にも生活が苦しいので已むを得なく滞納している人にも同じように税の徴収に行かなければならないからだ。お金が無くて困っている人をさらに苦しめることを言うのは決して良いことではない。しかし、そのような人に同情し見逃すようなことをすると、憲法を守っていないことになる。一方で贅沢三昧をしているのに税金を納めない人がいるとなると頭にくる。そのような人は義務を守らないのだから、国の整備やサービスを受ける権利が守られなくて当然だと冷たく思う。税金のシステムについてよく考え、このような不公平な納税が無くなってほしい。

税の徴収に来られて喜ぶ相手は多くないだろう。どちらかといえば嫌がられる仕事だ。暴言や文句を言われることも多くある。そんな中でも、きっちり決りを守り正しいことを貫く税務署があるから、日本の税金は様々な所で使われ生活に役立っているのだと思った。今まで知らなかった税務署の大きな役割を知り、直接人から感謝されなくても実際はすごく人の役に立っていると感じた。

高校三年生となり、進路学習で様々な仕事を調べている中、人の役に立つ仕事がしたいと思っていた。税務署の徴収官のように表面では目立たなくても実際には人の役に立つという素晴らしい仕事があると分かった。

私たちは今まで小学校や中学校、病院などで税金にまかなってもらってきた。そしてこれからは福祉や整備などで税金に頼りながら納めていく立場になる。納税の大切さをこの作文を通じて改めて感じた。みんなで納める税金をしっかり守っていきたい。

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