滋賀県租税教育推進連絡協議会賞
税金について
滋賀県立守山高等学校 1年 大塚 環
私は、「税金」というものに対し良いイメージを持っていなかった。それは、ただ単に「税制」というものをよく理解していなかった事もあるだろうが、身のまわりの大人は税金に対してしばしば批判的な事を言っていたからだろう。例えば消費税についてだとか、国民から徴収された税金の使い道だとかである。
しかし私は、今回税の作文を書くに当たり調べた事によって、税に対する考え方ががらりと変わったのである。税制の確立は今から千年以上も前の飛鳥時代、大宝律令の時の租・庸・調であり、現在の金納制度となったのは明治六年であった。今、私達が税金を納めることによって私達の身のまわりがずっと豊かになってゆくのだ。私達の安全や生活は全て税金によって成り立っている。例えば、道路。もし、税金が無く公道というものがなければ、どの道を通るにもお金がかかる事になるだろうし、また道路が破損した場合スムーズに修復される事は、少ないだろう。修復後は通行料が増料されるかもしれない。しかし、現在こうやって納税している事で便利な暮らしが手に入る。少し昔のドラマで主人公がこんな事を言っている。「脱税する奴は道路 歩くな!」中々激しいセリフだが私はこのセリフが間違っているとは思わない。日本では、憲法によって「納税の義務」が定められている。大人達はしばしば税金を批判したり、納税するというのは自分が苦しい思いで得た給料を「納めたくなく、嫌々納めている」と口にする。しかしこれは恐らく自分達が納めた税金がどのように使われているのかをよく知らない、あるいはあまり関心がない人が言っているのであろう。税金とは未来への貯金であると私は考える。幼い頃からずっとため続けている貯金箱の中のお金というものは、そうそう無駄に使うことは出来ないだろう。税金も同じだ。「納税の義務」を持つ日本国民の一人一人の意識によってどのように使われるかは変わっていくだろうと思う。しかたがないと負の感情を持って納めるのではなく、自分の納めた税金が身のまわりに、未来に、どのように使われているのかに関心を持ち、納得して納めていくべきだ。
私は、今はまだ高校生という未熟な立場である。しかし、あと数年たてば、社会へ出て働いているだろう。その時日本はどのような国になっているのだろうか。めまぐるしく変化する現代では数年の変化は著しいものである。どのような国になっていようとも、私達日本国民は安心・安全で文化的な生活を送る、つまり幸福であるためにも、惰性ではなく前向きな気持ちを持って納税し、一人一人が社会の一員として今後に貢献していくべきだと考える。







