滋賀県租税教育推進連絡協議会賞
税金の使いみち
滋賀短期大学附属高等学校 1年 池田蒼唯
母方の祖母は、今年八十歳になります。若い頃は洋裁や編み物が得意で、私の母の小さい頃は、祖母お手製の服をよく着ていたそうです。また畑仕事も好きだったので、祖母の家へ行くと今でも季節の野菜が育ってます。そんな働き者の祖母ですが、六十歳を過ぎた頃から右膝を悪くして、今では右膝を曲げることが出来なくなってしまいました。
今年の五月のある日、母が
「おばあちゃんの家、住宅改修することに、なったのよ。」
と、言いました。
私は聞き慣れない言葉に
「何をするの?」
と、聞き直しました。
「おばあちゃんが家の中で安心して動けるように、お風呂場やトイレに手すりを付けてもらうのよ。台所へ行く段差のある所には台を設置してもらうの。」
と、母が言いました。
私は、右膝をかばって歩いている祖母を思い浮かべながら、手すりや台を付けてもらって日常生活が送りやすくなれば少し元気を取り戻すことが出来るなと思いました。
それから二週間ほどが経ちました。母が、今日は、祖母の家に市役所の方、業者の方が集まり手すりや台の設置場所を相談しながら決めた言いました。私はどうして市役所の人がいるのか不思議に思い母に聞きました。すると母は、以前より祖母から家の中で生活行動がしにくい事を聞いていたそうです。それで、その事を市の地域包括支援センターと言う所へ相談に行ったのだそうです。地域包括支援センターは、市の健康福祉部にあり、高齢の方が困っておられる事柄に合わせてその家族も相談が出来る私達市民の窓口になっているところだと聞きました。
七月に入り、祖母の家には手すりや段差のある台所に台が付けられました。そしてそれから二日後私は、祖母の家へ行きました。台所には、祖母の歩幅に合わせて作られた台が金具で付けられていました。お風呂場やトイレには、水に濡れても大丈夫な素材の手すりが付けられていました。そして祖母の一番のお気に入りは庭に付けてもらった三メートルの手すりだそうです。木目のとってもしっかりとした手すりです。祖母は、その手すりを持って歩いたり、足踏みをしたり、ストレッチングをするのだそうです。少し笑顔になりながら話してくれている祖母を見ていて、この手すりや台は祖母の生活の強い味方になることを実感しました。
また、この住宅改修の費用が市から補助されていると聞きました。納税されたお金が、このように市民の生活の支援に使用されている事を知りました。私はまだ学生ですが、将来社会人となって働き、少しでも社会に貢献していきたいと思いました。







