全国納税貯蓄組合連合会会長賞
人々が繋ぐ未来と可能性
大津市立南郷中学校 3年 小野 瑛葉
公民の授業で税金について学びました。それが改めて税について考えるきっかけになりました。私は指定難病を持ち生まれました。また難病と言っても日本には症例が無く、どの病院に行っても同じ病気の人が居らず治療にも慎重にならなくてはいけない為、様々な検査や大学病院の遺伝子検査もしました。そのためにかかった費用など後に両親から聞くと、莫大な金額であり私自身、とても驚きました。他にもキアリ奇形という脊髄の疾患や難聴、側湾症などがあったため幼い頃から十数回に及ぶ手術や長期の入院が必要不可欠でした。さらに補聴器や車椅子、コルセット等の補装具も必需品で、それらはどれも高額でしたが、私にとって一生欠かせないパートナーのような物です。
ある時父に去年分の医療費の領収書を見せてもらいました。そこで医療費の大半は会社の公費や税金で負担され、自己負担は三割ほどだと知りました。気になって医療費支払いの流れについて調べてみました。まず、被保険者や被扶養者は医療機関等で受診した際、健康保険で定められた自己負担額を先に支払います。その後、医療機関は医療費の残りの請求書を作成し、支払基金に送ります。支払基金は提出された請求書が適正か審査し、健康保険組合に医療費の請求をします。健康保険組合は届いた請求内容を確認し、支払いをして、支払基金から医療機関等に医療費の支払いをするというような流れです。調べてみて思ったことは、自分達の為に沢山人が動いてくれているという事です。中学に入学する際も、身体虚弱学級が新設され、私が過ごしやすい教室に作り変えたり、階段の所にスロープが付いたり、車椅子でも学習が出来る環境にしていただきました。もしその様な税制度が無かったら、生活に必要な補装具も買えないし、必要な治療も受けられません。そしたら今の命があるかも分からないと思うと、ぞっとしました。
このように税制度が根本にあるおかげで当たり前の日常を送る事ができます。これらは、私に限らず日本に住む全ての人に当てはまります。どこかで知らない人が納税をして、それにより、誰かが普通の日常を送ることが出来ます。私達は、納税をする事でお互いを助け合い、お互いの日常を守る事が出来ます。私自身も、その誰かのお陰で、買えた物や、受けられた治療があります。なので知らないどこかに住む、誰かが繋いでくれたこの命を大切にしていきたいです。私もそんな社会に貢献できる人になろうと心から思いました。
最後に、私はこの税作文を書く機会がなかったら、税について調べたりする事は無かったと思います。ですがそれはそんな事を考えなくても、当たり前の日常が送れていたからだと思いました。私はそんな日本に生まれてこられて良かったと、心からひしひしと感じました。







