近畿納税貯蓄組合総連合会会長賞
守り続けたい自然環境と税
米原市立河南中学校 3年 吉田 永愛
私の住む地域にある伊吹山は、滋賀県最高峰で日本百名山や花の百名山に選ばれるほど緑が生い茂り、約千三百種もの高山植物の花が咲き乱れるとても美しい山だ。しかし、その美しさが失われつつある。伊吹山は草花がほとんどなくなり、土砂崩れが起こる危険な山へと変わり果ててしまった。なぜこんな事になってしまったのか。それは集中豪雨の増加と増えすぎたニホンジカによる食害が原因で、地球温暖化が関係している。今年の夏はこれまでに経験したことのない暑さが続き、次々に最高気温が更新され、熱中症による死亡者数も増加している。また熱中症防止対策として学校での体育の授業や部活動にも制限がかかり、私たちの生活にも支障が出ている。
私は、私達人間の手で生態系を壊している事にショックを受け、未来に豊かな自然を取り戻すために真剣に対策をしないといけないと思い、どのような地球温暖化対策が行われているのかを調べてみると、地球温暖化対策税という税金があることを知った。この税は低炭素社会の実現に向けて二〇一二年に導入されたもので、化石燃料の使用に伴う二酸化炭素排出量に応じて課税され、この税で集まったお金は省エネルギーや再生可能エネルギーの導入を促進するために使われるそうだ。私は、地球温暖化の緩和のために良い税の仕組みだと思ったが、自分自身この税を知らなかったし、家族も知らなかったので、認知度が低いのではないか。皆に知ってもらうことでより効果を発揮できるのではないかと考えた。また、税ばかりに頼るのではなくて自分達にできることを考え、実践することも大事だと思った。例えば、食品廃棄量を減らすことだ。今、食品ロスも大きな問題になっている。環境省のホームページによると、国内では約四百七十ニ万トンの食品が廃棄されているのに対して、千四十六万トンもの二酸化炭素が排出されており、これは杉十一憶九千万本分が一年間に吸収する二酸化炭素量に等しい。しかも廃棄処分にも税金がかかり、食品ロスがなければ排出されずに済んだ余分な二酸化炭素や税金がある。このように、自然環境を守ることで税金を有効に使うことに繋がると思う。
税金は安心で豊かな生活を送るために必要不可決で、これまでも社会の基盤を支えてきた大切なものだ。このありがたさを理解し、未来に豊かな地球を届けられるように今、皆が税金や環境問題についてしっかり向き合っていかなければならないと思う。私たちが教育や医療等を受けられるのは、納税者の人達のおかげだと感謝して生活していきたい。そして自分が納税者になっても、社会に貢献するつもりで税を納めたい。
私は、昔のような美しい伊吹山が蘇ること、すべての生態系の豊かさが次世代にも引き継がれることを願って、税金を支えに社会の一員として持続可能な社会の実現に努めていく。







