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2014/2/20
「私たちの未来と税について」安田怜生

滋賀県租税教育推進連絡協議会賞

私たちの未来と税について

滋賀県立虎姫高等学校 2年 安田怜生

少し前までテレビでは消費税増税のニュースがよく流れていた。3%の増税は、現状から実質60%増となる。決して少なくない。

なぜ増税しなければならないのか?

医療の発達で長寿命化となる一方、世の中が不安定で、安心して子どもを育てられないため、出生率が下がり少子化となり、世界でも上位の高齢化社会となった日本。税金を払えない人の「人権」を守るため国は生活保護などの施策をしなければならない、年金支給額も増加している、将来の日本を担う人材を育成するために「子ども手当」等の子育て支援も必要、等々、これらにかかるお金はすべて税金により予算化させていくわけだが、働き手が少なくなって税金が集まらない、企業が不景気なため法人税も減少することなどから税収不足となり、また、国債発行も限度があるために必要な予算が確保できないので消費税をやむを得ず増税したのだと考える。

さて、デンマークは消費税25%だが、国民の満足感は高いようだ。税金が高いので個人が持てるお金が均一化され、社会格差もなく、福祉、特に老後の生活を国家レベルで十分にケアしてくれる安心感からのようである。

年金制度や健康保険制度などの社会保障制度を万人が等しくもたらされるべき福祉を安定維持していくには国の体力が必要となる。

国の体力とは、結局のところ「人=国民」だと思う。人がいない、たとえば選民主義により世界が発展していくとは思えない。多くの人間が生産し消費することで経済が動き、製品開発や技術革新が生まれ、世の中が進化していくと考えるからである。

税は、国の政策を行う財源となるだけではなく、人の行動をコントロールできる機能を持つため、税制により、まず出生率が上がる効果的な仕組みを築き上げるとともに、その子どもへの教育や支援をもっと手厚く行い、十分な教育をうけた子どもを育成すべきだと考える。

私の高校は授業料無償化の対象で、親は大変喜んでいる。また、姪の医療費も無償で、兄夫婦も大変助かっていることと思う。私もこれまで義務教育という国の援助(税金の助け)によりここまで成長し、これからも、国のさまざまな恩恵を受けながら成長し、人生を歩んでいくことになる。

私はこれから社会人になり、日本を担っていく一員になるのだから、デンマークほどではないにしろ、みんなが住みやすい福祉国家の実現に向けて、もっと税を上手に使いこなすための学習をしていかなければならないと感じている。そして、そのためには社会学や経済学、歴史など多くの学問に触れなければならないと強く思っている。

私は「納税は人のためならず」とでもいうべき「みんなのための税」について、これからも関心を持ち続けていきたい。

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2013/1/15
「税を納めること」橋本侑奈

滋賀県租税教育推進連絡協議会賞

税を納めること

滋賀県立高島高等学校 3年 橋本侑奈

税に関する作文を書くにあたって、私は中学の頃に学校で見たあるビデオを思い出しました。そのビデオは、もし税金がなくなったら世の中がどうなってしまうのかをアニメにしたものでした。授業料が払えず学校へ行けない子供が昼間から目的もなく街をうろつき、怪我をしている人は医療費が高く病院へ行けず、道路は整備されていないガタガタの状態。税金が学校や病院などで使われていることはもちろん知ってはいましたが、そのアニメを通して税金がなくなった世の中に初めて恐ろしさを感じました。おそらくそれは、税金のある社会というのが私たちにとってごくあたり前になっているからだと思います。しかし、税金は湧き出てくるものではありません。みんながしっかりと納めて初めて成り立つ制度なのです。

私は今、大学受験のために世界史を勉強しています。作物や織物、労働など今とは納めるものに違いがあったり、形式も全く異っていますが税制度は古くから世界中に存在していました。世界史の勉強では世界中の税制度の成り立ちと同時にその崩壊の様子も学びます。その多くが、時の支配者の身勝手な税の使い方であったり、一部の人の税を納めず得をしたいという欲求であったりです。そうした人々の我儘さに真面目な納税者が呆れをなし税制度は崩壊していきます。このことは、今にも通じていると言えるのではないでしょうか。確かに今は昔のような支配者や権力者はいません。しかし、税金の誤った使い方や税の未納など問題は色々と聞きます。今は大きく取りざたされることではないのかもしれませんが、これがやがて現在の税制度を揺るがさないとは限りません。ずっと先の未来の子供が現在の日本の制度が壊れる様を学んでいてほしくないと、私は思います。

そうしないためには、一人一人がしっかりと税金を納めることが大切です。そして、税について知ることも必要だと思います。何が正しくて何が間違えているのかを理解し、間違えているならそれをしっかりと主張し改善していく。そうしなければ、今の制度はやがて長い歴史の中で崩れ去った制度の一つになるでしょう。

高校を卒業し、社会に出ていくことになれば、今以上に税を納める機会が増えていきます。その時は、自分も社会を構成している一人であることを忘れずに、しっかりと税を納められる大人になりたいと思います。

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2013/1/15
「税と私」草野穂乃香

納税協会連合会会長賞

税と私

滋賀県立長浜高等学校 1年 草野穂乃香

消費税を段階的に10%まで引き上げるための法案が成立したという報道を聞いた。増税の理由は、年々増加する社会保障費を賄うためだ。

私達高校生にとって税金の増減というのは、正直なところ親ほど切実ではないかも知れない。それでも東日本大震災の復興事業や、先日の豪雨被害の復旧などよくよく考えれば、税収なくしては私達の日常生活はたちまち危機に陥るだろう。

税の起源は文明の起源とも言われる。いわゆる四大文明においても既に税は明文化されている。もちろん我国でも租庸調といった税が、奈良時代には整備されていた。

時の為政者はこうした税を様々な国家運営に利用してきた。それは巨大建築物であったり、戦争の戦費だったりしたし、時には私有財産に注ぎ込んできた一面もあるだろう。政治というのは結局のところ、「税金を何に使うかを決めること」につきるのだ。

私は税について考えるという事は、政治について考える事と同義だと思っている。税金の再分配こそが政治の本質なのだと思う。

日本人、とりわけ私達若い世代は政治に無関心だとよく指摘される。私自身今まで特別に関心があったとは言えない。しかし、政治に関心がないということは税金の使われ方にも興味がないのと同じではないかと気づくようになった。

何に使われるのか、それは妥当なのか、不正や非効率はないのか、そういう点を一切考慮しないまま、私達は粛々と税金を差し出している。考えてみればそれはおかしな話だ。

なぜなら奈良時代やメソポタミア文明の為政者と違って、現代の日本の為政者は私達自身だからだ。選挙で選ばれた私達の代表者が、間接的に政治を行うのが現代の政治制度だ。そこでは、税金の再分配を取り決めるのは実質的に私達自身のはずだと思う。

にもかかわらず、政治に興味を持たない。どこかで誰かがうまくやってくれている。そういう価値観が如実に現れているのが「税金を取られる」という言葉ではないか。税金は誰かに取られるという性格のものではないことに気づくことが大切だ。

私はまだ選挙権を持てないが、消費税という形で既に納税者の一人だ。自分自身の未来のためにも、税にそして政治に関心を持ち続けたいと思う。

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