お知らせ 滋賀県税租税教育推進連絡協議会と滋賀県内の各協議会のニュースやお知らせ等の最新情報です。
2014/2/20
「税金に感謝と期待を」小川美里

滋賀県租税教育推進連絡協議会賞

「税金に感謝と期待を」

滋賀県立高島高等学校 3年 小川美里

私は小学生の時、百円均一に行き商品を買って、会計が百円ではなく、一〇五円だったことに驚いたことを覚えている。「なぜ、国にお金を払わないとだめなの?」と疑問に思った。一言で税金と言われても、遠い存在であるような気がしていた。私の税金に対する認識が変わったのは、私の兄についての話を母に聞いたことがきっかけである。

私の兄は小学生の時に脳腫瘍になった。そして私が産まれて数ヶ月で亡くなってしまった。私の母の枕元には、兄が幼い私を抱っこした写真が今でも飾ってある。母はその写真をじっと見つめている瞬間を私は何度も見たことがある。兄が十年間という長い間病院で治療できたのは、税金からの補助があったからだ。補助があったおかげで私と兄は、数ヶ月の間だけだったがこの世で一緒に生きることができたのである。前に母が私の前で

「みーちゃんは、お兄ちゃんの生まれ変わりなのかな。」と言ったことを覚えている。その母の言葉が私の生きがいにつながっている。兄は生きたくても生きられなかった。私は兄の分まで今を精一杯生きようと心の支えになっている。税金のおかげで兄は少しでも長くこの世で生きることができ、母の心の拠り所ができ、私の心の支えができた。私は税金に心から感謝をしている。

私は、税金という制度はすばらしい制度だと思う。国民の一人一人がお金を出し合い、日本という国をより良くすることができるすばらしい制度である。しかし、国が税金の使い方まちがえないでほしいと思う。国を発展させるためには、国が税金をしっかりとした使い方、国民が税金を納めて良かったと心から安心して納得できる使い方をすべきである。

もし、これから税金が十パーセントに増加しても、私の兄のように幼くして亡くなってしまう人が少しでも少なくなるのなら、国民が「今、幸せだ」と思える人が少しでも増えてくれるのなら、私は増税に賛成である。

そして、より良い国、日本になることを期待している。

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2014/2/20
「税金について」小田紫苑

滋賀県租税教育推進連絡協議会賞

税金について

滋賀県立甲南高等学校 3年 小田紫苑

私は、「税金」と聞いて一番に思い浮かぶのは消費税です。しかし、そんな消費税でも何の意味があるのかあまり分からず払っていましたが、よく考えてみれば、私達の生活は全て税金で成り立っているということが分かります。私は毎日学校に通っています。学校では教科書を使って勉強をしています。その教科書を私達は、当たり前のように使っています。税を納める事が義務のように、私達もこの期待をこたえる必要があると思います。税金を納める人達がまた気持ちよく納めるように…。また、私達の町にある学校・病院・市役所・公共の施設・道路など全て税金で成り立っていて、税金を支払うことで人の命を助けたり、より住みやすい町を作っているのだと思いました。日本国民が払う税金は、国内だけじゃなく、外国での人々の生活も支えているんだと思いました。発展途上国の経済活動で使われていて、今にも餓死しそうな人や病気の人、食糧がなくて困っている人たちなどの援助として使われています。それを知った時、私は「税金で人の命を助けているんだ」と思いました。少しでも苦しむ人が減り、その国でも支え合いの仕組みである税金制度を取り入れ、国々が支え合って、協力し合っていけるような世の中にしていきたいです。そのために私達国民に出来る事は、例え、五円の消費税でもその趣旨を知って快く納めようと思います。しかし、そんな税金でも無駄なく使ってるのか。私はあんまり意味ないことに使っていることもあると思います。やっぱり納めた税金の使い道にしっかりと目を向け、高齢化が進んでる今、医療や介護、年金、社会保障などの充実が必要になっていきます。その為に、数少なくなってきている働き手の人と支え合っていかないといけません。豊かな共同生活を維持していくことが大切だと思います。もし、税金がないと、公共物がなくなったり、警察などといったとても重要な仕事がなくなったり、環境にまで被害を加えてしまいます。そういう色々な事を大切にする人達はしっかりと納税すると思います。私達は皆、税を納める側あり、その納めた税で生活が成り立っている事を忘れずに、これから「納める」という気持ちをもって、納税していきたいと思いました。

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2014/2/20
「税について」谷地直人

滋賀県租税教育推進連絡協議会賞

税について

学校法人聖パウロ学園 光泉高等学校 1年 谷内直人

税制の歴史をひもといてみると、欧州の国家の多くでは「国家は君主のものではなく市民によって担われるべきである」という考えのもと税制度が生まれ、米国では所得税は市民の運動から生まれたということが分かる。中世の都市国家や小規模国家群から発展を遂げた欧州や、その欧州からの移民が多く住む米国ではは税金は市民が互いの生活を助け合うために支払うものであり、その管理を政府に任せているといった考えが根底にある。

対して日本における税制度の運用は「租・庸・調」制度にまでさかのぼる。この制度は統治機構が整備され、かつ秦王朝期から統一貨幣が鋳造され、古くから貨幣制度が機能していた中国の唐王朝の制度を導入したものである。その中国における税制度とは、国家が生活の安全を保障する対価として民衆が国家に払うといった考えを背景に、民衆にとって税とは「負担」であり、「仕方なく支払うもの」であった。その点において欧米の税制度とは根本的に異なる制度ではないだろうか。藤原氏の台頭といった朝廷の乱れから端を発し、租・庸・調制度が崩壊した後も日本における税制度は支配者が変わるたびに制度や名称を変えつつ民衆に対する「負担」として存在し続けた。外圧から開国を断行し、明治維新の際に日本は欧米の税制度を導入したが民衆にとっては江戸時代の年貢やそれ以前の税となんら変わらない「仕方なく支払うもの」であることに変わりはなかった。これが今日世界で最も増税が難しいと言われている日本の税制度における根本的な問題であるとぼくは考えている。

日本の税制の問題点は経済規模に対しての税収が極端に少なく、消費税率に至っては先進国の中でも極めて低い5%である。急速に高齢社会が形成され、さらなる社会保障費の増額が求められる中でなぜ増税が難しいのか。これは日本における税制度が「仕方なく支払うもの」であったことに起因しているのではないだろうか。市民が進んで税制度を提案した歴史を持ち、国民主権の考えが広く浸透している欧米諸国に対し、日本では天皇や支配層に主権があるといった考えが強く、税とは支配層が民衆に課す「負担」であり、民衆が国家の一員として必要な財源を担い、国家を創るといった感覚がついに生まれなかったのである。日本は開国以来凄まじい発展を続けてきたために税収も自然と増え、増税が議論されていることはなかった。しかし高齢社会になり、かつ国家の成熟期に入った現代では増税という選択は不可避ではないだろうか。ここに至ってぼくたちは「民衆」から国家に一員である「市民」へと変革し、税とは負担ではなく、必要な財源を国民担うといった思想の転換に迫られているとぼくは考えている。

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