お知らせ 滋賀県税租税教育推進連絡協議会と滋賀県内の各協議会のニュースやお知らせ等の最新情報です。
2021/1/20
私たちが知らない税のこと 久保 榎乃

滋賀県租税教育推進連絡協議会賞

私たちが知らない税のこと

滋賀学園高等学校 1年 久保 榎乃

私はときどき母と税について話をすることがある。

「なんでこんなにたくさんの消費税を商品に払わないといけないんだろう・・・。前までは三%だった税金が今では五%、八%、十%と、どんどん上がっていっている・・・。」

物心がついた頃から消費税はあった。高校生になった今でも消費税は払わなければならない。たった十円、二十円、三十円でも学生にとっては高い金額だ。消費税だけではない。

父や母はもっとたくさんの税を払わないといけない。例えば、働いていて給料を得る所得税、車を持って自動車税、家や土地には固定資産税など、調べていくとキリがない。

これらの税金は一体どんな物に使われているのか調べてみた。特に多く使われているのは社会保障費。私たちの生活を守るためのもので、医療、年金、介護、生活保護などの財源に使われている。社会保障費のために多くの税金を納めなければならないが、それにより病院での自己負担額が原則三割ですみ、失業保険がもらえ、年金を受給できるなどの恩恵がある。これを知って今回の新型コロナウィルスのことが頭に浮かんだ。国はコロナウィルスの感染拡大に伴う緊急経済対策として一律十万円の支給があった。私は「今まで払ってきた税金は全部国にとられている」と思ってきたが、私達自身がいかに税金によって守られているかが理解できたし、税金があるおかげで国民の人達が安心して暮らせることも分かった。今回、税金について、調べ、考えたことで税金に対する考え方が大きく変わった。

これから私たちも大人になっていき、働いたり、車を買ったりすることで、父と母と同じようにたくさんの税金を納めていくことになるだろう。「税金はとられるものではなく、国民が安心して暮らせ、充実した生活を守るために国へ納めるものである」ということを理解し、税を納めていくことが大切である。そして、将来私たちが何不自由なく暮らせていけるように。

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2021/1/20
「教科書」は何を教えるか 三和田 愛夏

滋賀県租税教育推進連絡協議会賞

「教科書」は何を教えるか

滋賀県立長浜北星高等学校 1年 三和田 愛夏

「この教科書は、これからの日本を担う皆さんへの期待をこめ、税金によって無償で支給されています。大切に使いましょう。」

これは小・中学校に配られた教科書の裏面に書かれている言葉だ。恐らく多くの人が目にしたことがあるであろう文章。だが、意外にもこれに気付いている人は少ない。それどころか、小・中学校で頂いていた教科書が税金からつくられていた、という事実を知らないという人もいる。今回は「教科書」に重点をおき、僕が感じてきた税金についてを述べていきたいと思う。

まず僕は、四名の友人に「教科書が税金でつくられていることは知っているか」を問うてみた。うち2人「教科書は無償でもらえるものだと思っていた。」「税金からとは知らなかった。」と解答していた。この結果は当然だと僕は思う。なぜなら、学校から「教科書は自分達の支払った税からできている。決して無料ではない」と教わる機会が非常に少ないからだ。小学校低学年の時にこのような話を聞いた覚えはあるが、その一回きりである。生徒の中には「お金がかかっていないから」と教科書をぞんざいに使ってしまっている、という人もいるということも忘れてはならない。もちろん、ものは有償無償かかわらず大切にすべきものだ。しかしながら、「無償」ということばのトリックに掛かってしまっている人はあまりにも多い。直接ではないが、教科書はただ支給されているだけのものではない、親、先生、そして自分。すべての人の手で「買っている」ということを、僕たちは知っておくべきだと思う。いや、知らねばならない。たくさんの人の手によって教科書は配られているという事実を踏まえ、「これからの日本を担う皆さん」には、是非教科書に対し感謝の気持ちを忘れず接してもらいたい。

ここまで、「教科書」を題に書き留めてきた。僕が言いたいことは、「税によってつくられたものは、案外身近にたくさんあること」、「それらを大切に使って欲しいこと」、そして「身近な税について知れる機会はもっとあるべきだと思うということ」の三つだ。知らないことは悪ではないが、知ることはものに対する感謝を高め、社会のつながりを感じられる一歩になる。多くの人が税について深く学ぶことができれば、社会はより良くなるだろう。この日本が全ての人の手によって造られていく未来を、僕は楽しみにしている。人々が「教科書」から学びとった明日は、きっと素敵なものに違いないのだから。

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2021/1/20
税の支え 山中 美緒

滋賀県租税教育推進連絡協議会賞

税の支え

滋賀県立彦根東高等学校 1年 山中 美緒

私が身近に感じる税金は消費税だ。昨年の十月一日から税率が一部八パーセントから十パーセントへ引き上げられた。これをうけて私は「嫌だな。」くらいにしか感じていなかった。だが、同居している祖父母の話を聞いて私たちの生活がいかに税金に助けられているかを感じることができた。

私の祖父は、盲目で手足も不自由だ。それゆえに障害認定をうけることができた。そのおかげで祖父の持病の定期受診にかかる費用の負担は一割、医療費の負担はゼロになった。もし、税金がなくて医療費を全額負担しなければならないとしたら、年金で生活している祖父母にはとても払える金額ではなかったと思う。もし、これから先祖父の体調が悪くなったとしてもお金のことは心配せずに病院にかかることができる。このことは、私たち家族の精神的な負担も軽減してくれている。

また、具合の悪い祖父ももちろん心配であったが祖父を清拭、排泄物処理など一日中介護している祖母の負担が大きくなっていることも心配であった。一時は祖父が祖母を大声で怒鳴ったりとお互いの余裕がなくなっているように感じた。そんな二人の姿をみて、とてもむなしい気持ちに襲われ、何もできない自分の無力さを痛感した。だが、税金からの補助があるおかげで、数カ月前から訪問介護をうけたり介護用品のレンタルをしたりすることができた。そのおかげで祖母は自分の時間をもてるようになり、笑顔で私に話しかけてくれることも増えた。祖母は「この税のおかげで負担が減らせてとても助かっている。」と言っていた。両親と話していても「訪問介護のおかげで祖母の息が詰まらなくて済んだ。頼れるところがあるのは安心だ。」というような話題もあがった。そして今では、祖父母が楽しそうに話し合う姿もたくさん見られるようになった。そのような姿を見ると私も暖かい気持ちになる。このような今まで当たり前だと思っていた幸せも税金がなければ存在しなかったかもしれない。

これまでに書いたように、私は税金で社会的弱者を助けることができるのだと感じた。高齢者、子ども、障がい者などどんな人も欠けてはならない存在だ。しかし直接手をさしのべることができる機会は少ない。だから、税金を払うことでそのような人たちの手助けができると考えれば気持ちよく納税できると思う。

しかし、税金を納めていない人もいるのが現状だ。脱税などのニュースを耳にすることも多い。悲しいことであるが、そのようなことが起こる原因の一つに情報不足も関係していると思う。社会保障はもちろん、警察、消防、道路の整備など私たちの身近なところで税金は生かされ、たくさんの恩恵を受けている。また、私たちが弱い立場になったとき、助けてくれるのも税金だ。そのようなことを心にとめておきながら皆が納税することで、安心して暮らせる社会がつくれると思う。

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