- 2020/2/13
- 税の在り方 前田真由
滋賀県租税教育推進連絡協議会賞
税の在り方
滋賀県立水口東高等学校 1年 前田真由
「税金のない国があった!」
当時、目に飛びついてきたのはその言葉でした。今でもしっかりと覚えています。
中学三年生の公民の授業で、歳入と税金を学びました。その授業を通して「ナウル共和国」について初めて知りました。
ナウル共和国は、太平洋の南西部(オーストラリアとハワイの間)にある世界で三番目に小さな国です。私たちにはあまり馴染みのない国かもしれませんが、かつて世界最高水準の生活を享受していました。
また、国民に税金が課されないとして有名でした。
なぜ当たりまえの税金が課されないのか?それは、国土がリン鉱石という資源でできており、これを売却するお金で国家を運営していたからです。さらに、リン鉱石の売却益を国民に配分していたため、働かない国民も多かったそうです。
「働かなくてもお金が貰える生活とはどのようなものだろう。」私にとってはそんな生活は、羨ましい限りでした。
そのことについて母に話してみると、「私は良いと思わへん、仕事を生き甲斐にしている人だっているし生活が退屈になると思う。」
と、私の考えと正反対のことを言われたのですが、確かに一理あると思いうなずいていました。
私も仕事を持つようになると生き甲斐を感じ、そう思える日が来るのかなと思いました。
二十世紀後期から島の生命線であったリン鉱石が落ち込み枯渇し、ナウル共和国の経済は深刻で崩壊が進んでいます。
もし、ナウル共和国に税金を納める制度があったのなら国家の経済を図れたのかもしれません。このように税金とは、景気変動を小さくし、経済の安定を図る仕組みがあることをしりました。
税金とはただただ「納める」のではなくその役割・意義を知ることによって、感じ方が変わってくるのではないかと思います。
私たちの暮らしを支える税。遠いようで身近な存在。そんな彼らに日々支えてもらい、十五歳になりました。私の考える税の役割・意義とは、次世代を担う子どもたちへの支援だけでなく、高齢者も支える大切なものだと思いました。
なによりも国民一人一人が税の役割・意義を考える必要があります。税の在り方を考えてよりよい令和を創っていけたらよいと考えました。
- 2020/2/13
- 税の必要性 中村拓斗
滋賀県租税教育推進連絡協議会賞
税の必要性
高島高校 1年 中村拓斗
「税金」というものについて最近身近に感じた事は、僕が体調を崩し病院へ行った際、最後に母が支払をして「全額支払うと大変な事になるね。」と言った言葉が心に残っています。というのも、僕には祖父母かいて、病院によく行っています。僕が病院に行って支払ってもらった医療費の何倍もの支払いになっているのに気が付きました。大変気になってので、その事について母や祖父母に訪ねてみました。それに加え自分でも医療費について調べてみることにしました。
まず、「医療費控除」というものがあることを知りました。医療費控除とは、その年の1月1日から12月31日までの間に支払った医療費が一定の金額を超えた場合、その医療費の金額によって所得の控除を受けることが出来るというものでした。
医療費の控除の対象となるものに限りはある様なのですが、一般的に必要とするものの支出で、病院や歯科医院その他治療に必要な医薬品の購入代金などに対して受けられ、僕の知らなかったところで、「税金」に助けられているのだと感じました。それと共に、所得によってバランスもとられているのだと感じました。
医療費は人が生きていく上で必ず支払うことが発生するものであり、絶対に避けられないものです。この様な国で定められたものがあることで、僕達の生活は安定しているのだと改めて考えさせられました。
今、僕は高校生ですが、もう少ししたら選挙権を手にすることが出来ます。7月に参議院選挙区選出議員選挙があり、母が見ていた新聞を僕も読んでみたところ、「税金」について提案している内容のものが書かれていました。年金や消費税などについて書かれている中で、僕の目に止まったものは医療費についての事でした。
今回僕が病院に掛かったことで、選挙についてまで興味を持った事は自分自身でも驚きですが、税の使途についてそこからも変わってくることであり、選挙に参加する年齢層によって重要視をする分野が違い、どこに「税金」を重点的に置くかも変わってくると感じました。僕は、選挙権を持った際には、どの年代の人にも保障が必要な医療費について、しっかりとした考えを持って参加をしたいと考えました。最終的に医療に関わることは、人が健康で幸せに生きていく為には不可欠なことであり、「税金」に助けてもらう必要性があるとも考えました。
これからも、自分の身の周りの「税金」というものに目を向け、その深い意味合いを考えたり調べたりし、確認しながら生活をしていたいと思います。
- 2019/1/29
- 社会連鎖の道徳的な一部を成す税について 田中文悠
滋賀県租税教育推進連絡協議会賞
社会連鎖の道徳的な一部を成す税について
滋賀県立石山高等学校 1年 田中文悠
高校生の私が現在支払っている税金の種類は消費税に限られています。社会人になればさらに様々な角度から税金を納めることが義務付けされます。例えば、所得税や法人税、固定資産税などは私達に身近な税の一部です。
そんな、私達の生活とは切り放せない存在である税金。それを支払うことについて積極的な意義を示す国民はあまり多くはないように思います。そうではありながら、私達は日々の暮らしのあらゆる場面で税金によって生活を支えられているのです。それを深く実感せざるを得ない出来事が私にはありました。
中学三年生の秋、私は真珠種性中耳炎を発病し、遅めではありましたが手術を受け、不事に治療を終えることができました。放置しておくと耳小骨が破壊され、場合によれば顔面の半分に麻痺が残る恐れがあったといいます。そのような事態を回避できた私は国に感謝すべきです。医療保険による給付がなければ自分の病気の治療によって家族に金銭面での多大な負担を掛けてしまうところでした。
ここでの税金の役割は何でしょうか。不意に起こった出来事を日々の生活の許容範囲で収める元手となるものが保険です。その給付となるのが税金、税金は国民が支払っています。このサイクルを大きな規模で捉えてみると私にはある考えが浮かびました。国民が支払う税金によって国民の生活が保障されるのなら、人々は税を通して互いに助け合っているのではないか。助け合うことで国民全員で国を成り立たせようとしているのではないかということです。確かに税による国民の負担は小さくはありません。しかし、自分や家族もお世話になるのだという発想に転換すると、どこかありがたみや積極的な義務感が芽生えるのではないかと思うのです。
例えば病気について、それは不意に私達を襲いかかり、治療、場合によっては死に至るまでも私達の予期せぬ事態を引き起こします。当の本人が家計を支える立場であった場合、治療期間に失われる収入や、従事している社会環境に与える影響は小さくありません。また、その間にかかる費用によってもあたふた困惑する事態になりそうです。不意に起こるから恐ろしいのです。それに備えた国の制度は本当に素晴らしいと私は思います。
国民を支える、それが税の役割です。納税によって人々は互いに助け合い、何気ない日々を過ごしています。その日々が、様々な物事の連鎖によって成り立っていることに気付き、その一部が税金であると人々は気付く必要があります。税の意義とは、言うまでもなく国民が国民であることに対する義務です。しかし、それがどういった成り行きで義務なのか、道徳的な心構えで捉えたい限りです。
私達の世代が社会を担う時、人々の税に対する姿勢が後ろ向きに定着していてはなりません。私は、国民としての義務の深さを問い、国への優しさと感謝の気持ちを持って、税に積極的に向き合う自分の将来を約束します。

















