お知らせ 滋賀県税租税教育推進連絡協議会と滋賀県内の各協議会のニュースやお知らせ等の最新情報です。
2025/11/4
私の大切な場所 能登菜々美

滋賀県租税教育推進連絡協議会賞

私の大切な場所

滋賀県立八日市高等学校 1年 能登 菜々美

図書館に漂う落ち着いた雰囲気。子供たちの笑い声。本から香る独特なにおい。膨大な本が集まるこの場所が私は小さいころから好きだ。今ではよく、テスト前に勉強するときに利用している。そんな私にとって、なくてはならない図書館が、私に税金について考えさせてくれたきっかけとなった。

ある日、勉強をしに図書館に行ったとき、新しく入荷された本のコーナーを見てふと思った。この本たちはどこからのお金によって買っているのだろうと。そこで私は家に帰ってから母に聞いてみた。母は、図書館の本は税金によって買われているということを教えてくれた。そこで私は、図書館と税金のかかわりについて調べてみた。私たちが毎日のように納めている税金は、図書館だけでなく、学校や病院など、生活を営む上で欠かせない公共の施設に使われている。これまで私は、税金は私にとって消費税ぐらいしか関わりがなく、税金によって小遣いが無駄に減るため、良い印象はあまりなかった。だが、実際に調べてみると、もはや税金なしで生活をしている人は日本には存在せず、私たちの暮らしに非常に欠かせない大切なものだと、税金に対する認識が変わった。

しかし、図書館と税金について調べていくと、税金を図書館の本を買うことに使うのがもったいない、税金の無駄だ、と考える人がいることも分かった。そのように主張する人たちの意見を詳しく見てみると、図書館に置いている本の中には、ほとんど読まれない本もあるはずだ、と言う意見があった。たしかに、あれだけの量の本があれば、人気のある本とほとんど読まれることのない本の間に差が生まれるだろう。だがよく考えてほしい。たった一度しか読まれなかった本があったとしても、その本には読んでくれた人に大きな影響を与える力があるはずだ。もしかすると、その人の人生を大きく変えるかもしれない。そう考えてみると、税金を図書館の本を買うために使うことは全く無駄なことではないだろう。私はやはり、税金を図書館に使うことは地域の人たちにとって大切なことだと思う。

このように、私は大好きな図書館によって税金とのかかわりについて見直すことができた。だが、多くの人が以前の私のように税金に対してあまり良いイメージをもっていないだろう。そんな時は、私のように自分にとって一番身近な税金についてよく考えてみるとイメージが大きく変わっていく。私はこの先、税金の大切さをより多くの人たちに伝えていきたい。

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2025/11/4
地球の未来を守る税金 正村美羽

公益財団法人納税協会連合会会長賞

地球の未来を守る税金

滋賀県立長浜北星高等学校 1年 正村 美羽

最近、友達と水族館に行ったときにウミガメやイルカ、海鳥など他の生き物でも海に漂流しているビニール袋などのプラスチックを食べたり、プラスチック製の袋や網が体にからんだりして、死んでしまったりしているという展示を見かけることがあった。そこには、ウミガメがプラスチックごみを誤飲した実際の胃の内容物や海外から日本へ漂流してきたたくさんのゴミがあった。その他にも、テレビやニュースで「地球温暖化」や「森林破壊」の話題をよく目にする。その時、私は環境問題には、自分自身あまり関わっていないことの方が大きいと思っていたが、深く関わっていることを知った。

例を挙げると、日本では地球温暖化対策や自然の保護、災害対策などに税金が使われている。また、二〇二〇年七月一日からレジ袋の有料化や環境保全の取り組みも、税金による支援や制度と結びついている。その他にも、日本では「森林環境税」というものがあり、全国民から一人あたり年間一〇〇〇円を集めて森林の整備に使っている。木は二酸化炭素を吸収して空気をきれいにしてくれるから、地球の空気清浄機のようなものだ。一〇〇〇円といえば、カラオケのフリータイム一回分我慢するくらいの値段だから、自分のお金で木が元気になるのならば、少しぐらい払うのも悪くないかもしれないと思った。

世界を見ると、もっと面白い仕組みがある。スウェーデンやカナダには「炭素税」があり、二酸化炭素を出す企業や人に追加の税金を課している。簡単にいうと、「地球を汚す行為にはお金を払いなさい」というルールだ。そのお金が再生可能エネルギーや環境保護に回されているのだから、地球にとってはありがたい仕組みだ。

私はまだ高校生で、大きな税金は払っていない。でも、買い物をするたびに消費税を払うので、私も環境を支える仕組みにも参加していることになる。私がコンビニでジュースを買うたびに、ほんのわずかだけれど、地球を長く保ち続けるための税金を払っているのだ。

この前行った、水族館での大きな水槽の中を泳ぐ魚やクラゲ、イルカショーを見たときの胸が熱くなり、感動した経験をして、「この景色を未来の子どもたちにも見せたい」と思った。そのためには、自然を守るための税金が欠かせない。税金は、ただ負担がかかるお金だけではなく、未来を守るための「参加費」なのだ。今は、ほんの少ししか納められていない税金であっても、自分のお金の一部が森を守り、川や海を守り、水族館の魚たちの未来を守ることにつながるなら、税金を払えると思う。水族館で見たあの青い世界を、私たちの世代で終わらせてはいけない。私たち一人ひとりがその仕組に参加することで、次の世代にも健全な地球を残すことができるのだ。

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2025/11/4
災害と税金から学んだ支え合い 山本葵生

滋賀県租税教育推進連絡協議会賞

災害と税金から学んだ支え合い

滋賀県立河瀬高等学校 1年 山本 葵生

昨年一月、能登半島地震のニュースを見たとき、私は胸が締めつけられる思いがした。壊れた家や道路、避難所で不安そうに過ごす人々の映像は、これまでに経験したことのない現実の重さを感じさせた。私は石川県から離れた場所に住んでいるが、「もし自分の町で同じことが起きたら」と考えずにはいられなかった。その時、ニュースの中で「復旧や被災者支援には国や自治体が大規模な予算を投入する」と知った。さらに、その財源の多くは税金であると聞き、私は税の存在について改めて考えた。これまで税金は「大人になったら払うもの」という程度の認識しかなかった。しかし被災地を支える姿を見て、税は暮らしを守るために欠かせないと実感した。学校でも、道路や学校、警察や消防といった身近なサービスも税金で支えられていると学んだことがある。だが、能登半島地震のような大災害を目にし、教科書の知識が現実の出来事と結びついた。自衛隊の救助活動や避難所に届けられる食料や毛布など、一つ一つの支援が税によって成り立っていると気づいたとき、税は「安心を生み出す仕組み」だと思えた。また、被災地の復興には、長い時間と莫大な費用がかかると報じられていた。道路や住宅の再建には国の支援が不可欠であり、そこに多くの税が使われる。もし税がなかったら、人々は生活を立て直せず、町そのものが消えてしまうかもしれない。税には「命を守る力」と同時に「未来を取り戻す力」もあるのだと感じた。

私はまだ高校一年生で税を納める立場にはない。しかし社会に出れば必ず納税者の一人となる。そのとき「税は無駄だ」と思うのか、「誰かの安心を支えている」と考えるのかで、きっと生き方も変わるだろう。能登半島地震から学んだのは、税は単なるお金ではなく、困っている人を助け、社会を立て直す大切な道具だということだ。

私たちは災害のない日常でも、医療や教育、防災設備など税の恩恵を受けている。そして、いざというときには被災地を支えるために税が使われる。つまり税とは「互いに支え合う気持ち」を形にしたものだといえる。

これからの日本は少子高齢化で税収が減ると言われている。だからこそ、一人一人が税に関心を持ち、正しく使われるよう考えていく必要がある。高校生の私にできることは限られているが、まずは税について学び身近な出来事と結びつけて考えたい。

そして将来、

「自分の税金が社会を支えている」

と胸を張って言える大人になりたい。

能登半島地震をきっかけに、私は税の本当の意味を知った。税は人々の痛みを和らげ、未来をつなぐ社会の力である。これからも日本は災害に試されるだろうが、そのたびに税を通して互いを支え合い、立ち上がることができるのだと思う。

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