お知らせ 滋賀県税租税教育推進連絡協議会と滋賀県内の各協議会のニュースやお知らせ等の最新情報です。
2013/1/15
「「いつもどおり」の幸せ」市田真美

滋賀県租税教育推進連絡協議会賞

「いつもどおり」の幸せ

滋賀県立彦根翔陽高等学校 3年 市田真美

午前六時半、私はいつものように目を覚まし、顔を洗い、歯を磨いて朝食を食べて身仕度をする。それが毎朝の私の日課です。その後は自転車に乗って駅に向かいます。家を出て、しばらくすると、私の住む町で一番大きな公園があります。私は自転車に乗って、この公園の横を通るのが好きです。なぜなら、この公園には、たくさんの花菖蒲が毎年六月頃、みごとに咲き誇るからです。そんな花菖蒲の凛とした姿を見ると、私まで心が澄んだ気になれます。その公園を過ぎるとすぐに駅に着き、電車に乗り、学校に向かう。そしていつもと同じ平凡な一日が始まります。

「いつもと同じ」というのは、実は凄いことなのではないか、と私は思っています。なぜなら、毎日同じように過ごせるという環境が整っているからです。何一つ不自由、不便のないようになっている、このことは世界的に見ても貴重なことではないでしょうか。そしてこの環境をつくり上げているのが、「税金」であることを、私たちは認識しているでしょうか。

例えば先ほどの私の日常の中にも、たくさん税金の恩恵を受けています。顔を洗ったり、歯を磨くために使う水。この水が使えるのももちろん税金によって、上下水道がつくられているからです。他にも自転車を快適に漕ぐことができるのは、道路が整備されているからです。それに、私の大好きな花菖蒲が毎年美しく咲くのも、公園の手入れを行って下さるからです。私が思い付いただけでも、これだけ身近に税金の恩恵を受けています。

税金は誰もが納め、恩恵を受けています。私の日常、いつもと同じように過ごせるのは国民全員の支えがあるからだということを税金を通して知ることができました。また、私だけでなく、公立高校に通う同世代では、公立高校の授業料の無償化という形で、税金の恩恵を受けています。なぜ、このような形で税金が使われるのかを考えた時、私は大切なことに気付きました。それは、税金という形で私たち次世代に、国民全員が日本の未来を託しているのではないか、ということです。そう考えると、「このままではいけない。」と思えるようになりました。私一人がこのことに気付いても大きな変化、一歩にはなりません。しかし、その小さな一歩として、私自身が今の生活ができることに感謝し、未来をより良い方向に向かえられるよう、その基礎を高校という場でしっかり学びたいと思います。

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2013/1/15
「消費税とアイスランドについて」山滝ひかり

滋賀県租税教育推進連絡協議会賞

消費税とアイスランドについて

滋賀県立長浜北星高等学校 1年 山滝ひかり

日本の消費税率は何パーセントでしょうか。おそらく、ほとんどの人が答えられるはずです。五パーセントと。しかし、最近ニュースでこんな話を聞きました。

「政府は消費税率を二〇一四年四月に八パーセント、一五年十月に十パーセントに引き上げる消費増税法案を閣議決定した。」

増税と聞くと、あまりいい気分ではありません。私達高校生にも大きく関わってくる税です。あまりたくさん増やされればこれからのお小遣いの使い方を考えなくてはなりません。

しかし、世界ではさらに多くの消費税を納めている国がたくさんあります。むしろ日本の五パーセントというのは世界の中で言えば低すぎるそうです。日本から近い国、韓国では十パーセント、中国では十七パーセントです。今回調べた中ではアイスランドが二十五・五パーセントで最も高い税率でした。

では、なぜアイスランドの人々はこんなにも高い税率でありながらも、税を納めているのでしょうか。私達は十パーセントでも高いと思ったり、この決定に反対しているというのに、約四分の一を消費税に取られて、アイスランドの人達は不満を持たないのでしょうか。

そもそも、日本の人達はなぜ消費税増税に反対なのでしょうか。理由を調べてみると、「デフレの時に増税しても効果が薄い」「東日本大震災の復興を先に行うべきだ」など、色々ありました。しかし一番は「増税の理由や使い道が明確でない」だと思われました。つまり、日本の人々は「不安」から反対をしているのだと考えられます。

では、アイスランドの消費税はなぜこんなにも高いのに反対者がいないのでしょうか。実はアイスランドでは消費税などが高い代わりに国から受けるサービスがとても豊かなものになっています。例えば、日本では勉強するために学校へ行くとお金がかかってしまいます。しかし、アイスランドでは小学校、中学校、高校に行くのに学費は全く要りません。さらに、障害者、お年寄り、シングルマザーなどにも手厚い補助が出るのです。そのおかげか、平均寿命は日本に次ぐ長寿の国になっています。

このように、アイスランドの人々はたくさんの税金を納める代わりに、国からのサービスを手厚く受けることが出来るのです。反対する人がいないのはこうして、豊かな生活を約束されているからなのでしょう。

日本の増税もこのように豊かな生活を得られるのなら、しても構わないと思います。また、大震災の復興などにも使ってもらいたいと思いました。何より、増税した後の使い道を、政府には明確にしてもらいたいと思います。

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