- 2016/2/10
- 可能性 嶋田彩花
滋賀県租税教育推進連絡協議会賞
可能性
滋賀県立彦根東高等学校 1年 嶋田彩花
私たちの暮らしは、税によって支えられている。私が生きてきた十五年間の間で、すでに、目が飛び出るほどの金額またはサービスを受けていた。小学校・中学校に通うにしても、本来は、家庭からはなかなか払うことができないようなお金がかかる。しかし、税のおかげで無償で通わせてもらっていた。また、義務教育でない高校でも、税に支援してもらっている。
私は、税は私たちの「可能性」を広げてくれるものだと思う。税による経済的な面からの支援のおかげで、私たちは学校に行って新しいことを学び、一生懸命勉強に打ち込むことができるのだと思う。その中で、様々な経験をし、多くの知識を蓄えることで将来の可能性を広げることができる。私は、税に、税金を払っている大人に、感謝してもしきれないと思った。また、このような経済面からの力強い援助は、税にしかできない、税ならではの支援だと思う。そんな大切な役割を持つ税は、やはりなくてはならないものだと実感した。それと同時に、その支援や期待に応えられるように、一生懸命学んでいきたいと思った。
税は、私たちだけでなく、国の可能性を広げるものでもある。日本は現在、最新の科学技術を世界に発信している。また、多くの研究や開発も日本各地で行われている。ここにも、税による支援が及んでいる。これからの研究・開発や科学技術の振興を図るためである。この支援により、研究・開発をよりよく持続していくことができ、新しい科学技術が生み出される可能性が広がるのだと思う。また、自国である日本に限らず、他国の可能性を広げることもできる。発展途上国を経済的に支援するための「経済協力費」などにより、日本は他国の可能性を広げていると言えるだろう。
このように、税には、「可能性」を広げるという一面がある。税ならではの役割である、多額の経済面からの援助によって、人や国の可能性を広げている。しかし現状は、歳入額の約四割が公債金収入であり、日本の経済は厳しい状態である。また、公債残高も累増している。そんな状況の中、私たちの可能性を広げるための、税からの支援が受けられることは、非常にありがたいことである。私たちは、税に感謝すべきだ。そして、税によって与えられた可能性を最大限に生かし、より良い将来を築いていきたい。
- 2016/2/10
- 将来への「貯金」堀内日菜乃
滋賀県租税教育推進連絡協議会賞
将来への「貯金」
滋賀県立膳所高等学校 2年 堀内日菜乃
今までなら一〇五円で買うことができたペンが、今は一〇八円払わなければいけなくなった。バスに乗るのに、今までよりも一枚多く十円玉が必要になった。商品の価格が大きくなればなるほど、以前の価格との差も大きくなる。
政府がうち出した「増税」という政策は、確かに、私たちの身の回りに変化をもたらした。しかしそれによって私たちは何か恩恵を受けているだろうか。手に入る商品の質は同じなのに、今までよりも多くお金がかかる。そもそもなぜ、消費税を値上げすることになったのか。今回、この「税の作文」を書くにあたってこのような疑問が浮かんできたので少し調べてみることにした。
まず、なぜ消費税を値上げすることにしたのか。これは消費税が最も平等に、国民全体で広く負担することができるからだと分かった。所得税や法人税の引上げによって、現役世代に負担が集中することを避けているという。
次に、消費税の引上げによって、何か私たちは恩恵を受けているのか、という疑問についてである。例えば、増税されたことで病院代が無料になったとか、バスや電車がタダで乗れるようになったとかいうことはない。では、集められた税金は何に使われているのか。調べてみると、税金の約三十二パーセントが社会保障費、つまり働けなくなった人や定年退職して年金で生活している人のための保障に使われている。さらに高齢社会となった今、働いて税金を納める人より、老人ホームや年金などでお金が必要な人の方が多くなっているという現実がある。この状況を良くするために、増税が必要なのだということが分かった。
ここまで調べてみて、私の納税、また増税に対する考え方は少し変わったように思う。これまではすぐに実感できるような利益を求めていたが、納税とはそうではなくて、国民の一人として、日本を支えていくことのできる仕組みなのだと分かった。また同時に将来の自分達に対する「貯金」なのだと思った。まだ学生である私にとって納税は、立派な一国民としての義務を果たし、今とこれからの日本を支える手段なのだと、改めて実感することができた。
- 2015/1/23
- 「税金の作文」松井桃子
滋賀県租税教育推進連絡協議会賞
税金の作文
滋賀県立高島高等学校 3年 松井桃子
学校から出された課題で「税金について考える」という作文が出た。今年の四月から増税ということもあり、ニュースや新聞では税に関する話題はよく取り上げられ、世間もその話題には敏感となり、もうすっかり聞きなれた言葉になっている税。しかし、私はまだ高校生であり特に自分自身で税と関わっているという意識も実感もなければ、いまいち税とは何かもわかっていなかった。そこでまずは税について知るために配布された資料から情報収集することにした。そして資料を開くと三枚の原稿用紙が出てきたが、この原稿用紙を見た瞬間私は二つの感情が生まれたのだ。「もらえるとはラッキー」というものと「これを全員に三枚ずつはもったいない」という気持ちだ。そして私は自分で生まれたこの感情に疑問を持ちしばらく考えが止まった。
自分は税と特に関係のない生活を送っていると思っていたが、今目の前にあるこの資料と原稿用紙、そして机の棚に並ぶこの教科書や資料集の数々、一生懸命に教えてくれる先生や十分すぎる学校の環境。これらすべては税という社会のしくみがあるからこそ成り立っているものであり、私の多くの時間を過ごした保育園や学校の教育は税によって支えられてきたのだということに気づいたのだ。税とはあまり関係がない、大人になってから考えれば良いと思っていた自分がとても恥ずかしくなった。そしてこの考え方で私と教育に関する考えが違う視点から見ることができるようになった。
例えば、国公立大学は学費が安いという理由で偏差値や志願者が多くなるが、入ることだけが目的なのではなく、しっかりと「国や都道府県の税によって私は教育をうけさせてもらっているのだ」という気持ちをもって学んでいかなければならないと思った。
私は今まで日本でうまく機能している税の仕組みのおかげで十分な教育を受けることができて、今こうしていろいろな経験を得たり自分で学び考える力を自然と身につけていくことができた。私の隣でいつも働いてくれている父や母はもちろん、今まで懸命に働いてきてくれた人、今も一生懸命働いてくれている人がいるからこそ、こうして税のしくみが成り立っているのだと思った。これから私もその社会のしくみの一人となれるように、しっかりと目の前のことを頑張っていかなければならないと思った。そして今後も社会の歯車がうまく回っていくように自分自身の意見とその責任を持った大人になりたいと思う。

















