- 2021/1/20
- たかがだがし、されどだがし 安井 夢乃
滋賀県租税教育推進連絡協議会賞
たかがだがし、されどだがし
滋賀県立石山高等学校 3年 安井 夢乃
最近駄菓子屋に行ったのはいつでしょうか。一年前、私の元に衝撃のニュースが飛び込んできました。それは、「駄菓子のおまけで税率が変わる」というものです。「そんなことか」と一笑されるかもしれません。しかし私にとっては、それまで他人事だった軽減税率に興味をもった大きなきっかけです。
例えば、シールが付いている「ビックリマンチョコ」の税率は八パーセント、たいしてカードが付いてる「プロ野球チップス」は十パーセントです。これらの違いは「食品部分の価格が全体の三分の二以上を占めるか」です。果たしてこんなことが子供に理解できるでしょうか。小さな手で握りしめた十円で、昨日まで買えたものが買えない。子供たちがショックをうけないはずがありません。一年前の私は、そんな小さな憤りをおぼえただけで終わってしまいました。
消費税により集められたお金は、主に社会保障に使われますが、その多くが借金で賄われています。また高齢化によってその費用は年々増加しており、負担を将来の世代に先送りしています。しかも、新型ウイルスの影響もあり、二〇二〇年度の歳出と税収の差は百兆円を超えているそうです。このツケがまわってくる「将来の世代」とはまさしく我々のことです。おかしいと思いませんか?私は借金をした覚えはありません。しかし気づけば百兆円もの借金を背負わされているのです。つまりこれは決して他人事ではなく、我々自身の問題なのです。しかも、知ろうとしなければ気づくことさえできないのです。現に私も、どのように使われているか分からない消費税を何年も払い続けていました。
「無関心」が最も恐ろしいのです。そのままにしていたら、取り返しのつかないことになるかもしれません。我々が政策に関して興味をもつことはもちろん、政府が私たちの生活に関心をもつことも重要だと思います。軽減税率が決定されるとき、駄菓子屋の子供たちのことを考えた大人がいたでしょうか。我が家の隅でほこりをかぶっている配布された布マスクは、本当に必要だったのでしょうか。
きっかけはささいなことでした。しかし、私の視野は社会全体にまで広がっていきました。社会に目を向けるチャンスは意外と身近な所にころがっています。それは好きなゲームの中にあるかもしれません。とにかく様々なことに関心を向けることが大切です。よりよい社会は国民全員で作っていくものです。社会保障を受ける側が、我々が意識を変えることで初めて消費税は生かされ、社会をよりよい方向へ導く大きな力となるでしょう。次の社会を担っていくのは我々です。
- 2020/2/13
- 税の役目 楠神一葉
滋賀県租税教育推進連絡協議会賞
税の役目
滋賀県立八日市高等学校 1年 楠神一葉
税金とは何のためにあるのだろうか。私は税金とは未来への投資だと考える。例えば年金でも将来、自分たちの生活が困らないように税金を納めている。
しかし最近「老後資金2000万円問題」というものが世間を騒がせている。この問題について初めてニュースで見た時、こんなことがあってはならないと思った。
働くことが出来ないお年寄りはどうすれば安定した生活を手に入れることが出来るのだろうか、と不安に思った。
しかしこの問題が起こっているのは今使うべきところにしっかりと税金が使われているからでないだろうか。
私は昨年、町の海外交流派遣事業に参加した。それは町内の中学三年生が姉妹都市であるアメリカのウエストベンド市へ行き十日間ホームステイをするというものだった。その費用の三分の二は税金でまかなわれている。費用がまかなわれていなければ、この事業に参加するのに一人一人かなりの負担があり、私は参加することを決意していなかったかもしれない。
私はこの事業に参加して沢山のことを学べたし、自分の生き方や将来に対して考え方も変わった。だから私は本当に貴重な経験をさせて頂いたと思っている。この事業に参加することが出来たということは自分の人生において何よりの誇りだ。だから費用の三分の二をまかなって下さったということに感謝しかない。アメリカにいる時には実感はなかったが帰国後に家族や親戚に経験したことなどを話していると皆、口をそろえて「行けてよかったな~感謝しなあかんな~」と言う。
私はこの貴重な経験をただの思い出として自分の中に留めておくだけでなく将来、社会に還元していかなければならないと思う。そしてまた将来、私達の子どもの世代が「税のおかげで」と言えるような良い経験をして社会に還元していくというサイクルが生まれるのが理想の税の使い道であると考える。
私が述べたことはただの理想であり現実になるのは難しいのかもしれないが、そうなっていけば「老後資金2000万円問題」について反論する人も少なくなると思う。この理想が叶うために私が出来ることは海外交流事業に参加させて頂いたという経験を忘れずに生きていくことだと思う。
また、この作文を書くということが税について考える第一歩となったのでとても良い機会だった。
- 2020/2/13
- 税と私達の暮らし 堤美久凛
滋賀県租税教育推進連絡協議会賞
税と私達の暮らし
光泉高等学校 1年 堤美久凛
税金が私たちの生活にどの様に役立っているかは実感しにくいものです。
高校生の私が普段、最も身近に感じるのは、買い物の時に支払う消費税です。お店のレジで自動的に消費税が加算されるので、それが巡り巡ってどの様に使われているかは、改めて調べてみないとわかりません。
そもそも税金を納める事は納税と呼ばれ、日本国憲法で勤労・教育の義務と並ぶ、三大義務の一つとして挙げられており、日本人は納税することを義務づけられています。
さて、納めた税金の使い道は一体どの様なものがあるのでしょうか。いろいろと調べてみると、想像していた以上に私たちの身近な生活で欠かせないものに使われていることが改めて分かりました。
例えば、私たちが毎日通っている学校の公費負担教育費、国民医療費の公費負担、警察費、消防費、ゴミ処理費用、信号機、通路など国民の健康で豊かな生活の実現のために使われています。
直接的、間接的に納税している私たちは、税金があまりにも日常生活に役立てられているからこそ身近すぎて気づかないものだと考えました。
私たちは日本という先進国に生まれ住み、世界的にも類を見ないほど清潔だと言われる整備された街で生活していますが、発展途上国では、いまだに下水道が未整備だったり、ゴミ処理設備も不十分で感染症が流行ったりする国も多く存在します。
また、先進国であっても、日本のように国民皆保険制度が不十分な国では、ちょっとした病気にかかっても民間の保険に加入していないと病院に通えないという事もあります。
私たちが日々、安心して生活ができているのも、日本国民がみんなでお金を出し合って、「納税」をしているからだなと改めて理解しました。
国の予算における歳出のうち、トップを占める社会保障については、少子高齢化を迎える日本では、どの様に費用を負担していくかは十分な議論が必要だと思います。
これからは自己負担額を増やして、自己責任で賄っていく必要があるという意見もありますが、私達や、これから生まれてくる将来世代の人々の未来も見据えたうえで、バランスのとれた税制議論がなされるべきだと思いました。

















