- 2022/4/4
- 税に込められた思いを乗せて 米澤るな
滋賀県租税教育推進連絡協議会賞
税に込められた思いを乗せて
滋賀県立草津高等学校 1年 米澤るな
どの漢字にも、先人たちのたくさんの思いが込められているというが、税という漢字にはどんな思いが込められているのか。税が意味するものとは。私はまず、先人たちの税への思いを知ろうと思う。
税という漢字には、「兌」という文字が含まれており、神がかりの状態となってうっとりしている人の様子を表しているそうだ。「国富論」を記した近代経済学の父アダム・スミスはこんな言葉を残している。「どの税も、それを納める人にとっては、(奴隷のしるしではなく)自由のしるしなのである」というスミスの言葉は、神がかりの状態となってうっとりしている人の様子を想像することができる。つまり税金とは、自由で快適な生活を実現するためのものだと言うことを表している。税の部首である「のぎへん」は穀物を意味する。それは収穫した米や栗などから抜き出した中身を納める様子を表しているそうだ。昔は米などを税として納めていたからだろう。動詞では「『ゼイす』とは自分の持ち物をぬきとって、人に与える。」という意味がある。確かに税は自分たちの持ち物をぬきとっているという捉え方もできる。だがそれは、誰かのために使われ、誰かの笑顔に繋がっている。そして、私たちも誰かが納めてくれた税のおかげで充実した毎日を送れているのだ。そう考えてみると捉え方が変わってくる。
「人は一人では生きていけない」いつしか誰かが言っていた。一人で生きているように見えて、本当はたくさんの人に支えられて生きているのだ。
税は遥か昔から存在しており、長い年月を経て今あるべき形になっている。安全な生活を送るための警察や消防の活動、そして綺麗な町を作るためのゴミ収集車など、私たちの生活が自由で快適に過ごせるように、たくさんのことに税金が使われている。
しかし、日本の税負担の調査では、先進国の中でも低い水準にあるが、国民の税負担感については、重税であると感じている人が多いという結果がでている。私たちが納めた税金は、形を変え存在しているものが多い、だからこそ、納めた税金が真に役立っているという実感が持てない。
国民の税負担感を少しでも減らすために、私たちは税金の使い道を共に考え、納税は義務ではなく、私たちの今を、そして未来をよりよくするためのものだと理解することができれば、納税はいつしか、前向きな意思表示となるだろう。
税は長い年月を経て、たくさんの人の思いを乗せ、今に至る。経済を回すための税、自由で快適な生活を実現するための税、税の本質を知ることが今を、そして未来をよりよくすることに繋がるのではないだろうか。たくさんの人が築き上げてきた税を、次は私たちが受け継いでいく番だ。
- 2022/4/4
- 税のこれからについて 中山陽菜
滋賀県租税教育推進連絡協議会賞
税のこれからについて
滋賀県立八日市高等学校 1年 中山陽菜
税は、常に私たちの暮らしを支えています。そして、消費税や所得税、住民税として納められ、公共サービスや学校などに使われます。まさに、税は会費とも言えます。
そんな税ですが、私は現在の日本では、今のままの10パーセントでは、足りなくなるのではと考えています。具体的に、何の影響をうけるのかと言うと、新型コロナウイルスや進んでいる少子高齢化などの、まさに今日本が課題としているものです。これから、「これから増やすべき税の使い道」を、先ほどの課題とからめ合わせながら、私の意見を述べようと思います。
まず増やすべき税の使い道は、「社会保障関係費」です。社会保障関係費は、私たちが安心して生活していくために必要な医療、年金、介護、生活保護、社会福祉などに使われています。選んだ理由は、急激な高齢化の進展により、年金をうけとる高齢世代が増えるが、税を納める若者世代が減ってきているのが現状だからです。将来の人口推移では、2050年には4分の1が高齢者だということも言われるほど、深刻な問題です。税の使い道も、これに従ってますます分量が、増えると思います。
次に増やすべき使い道は、「文教及び科学振興費」です。文教及び科学振興費は、教育環境の整備や科学技術の発展のために使われています。もっとくわしく言うと、教科書の無料配付や全国学力調査の実施などです。これを選んだ理由は、今教育では、「デジタル化」が急激に進んでいるからです。もともとすでにタブレット導入などを検討していたと思いますが、新型コロナウイルスによるテレワークやオンライン授業などが、さらにデジタル化を加速させていると思いました。これからの教育は、デジタル化が進み、想像のつかない教育環境が出来上がっているかもしれません。まだまだ、沢山の可能性を秘めている教育現場に、ぜひ税を多く使ってほしいです。
以上が私の考えです。ふさわしい税の使い道や割合を定めることはとても難しいと思いました。税について考える機会はあまり今までありませんでしたが、私たちの納めている税が、自分にも、自分以外の人にも役に立っていることを感じれてよかったです。
- 2022/4/4
- 未来に繋がる税 山瀬若菜
滋賀県租税教育推進連絡協議会賞
未来に繋がる税
滋賀県立長浜北星高等学校 1年 山瀬若菜
8月31日、私の母は「明日からパスタやそばが値上がりするね」と言いました。この時私は「またか」と思いました。物価に伴って上昇し続けるもの、それは消費税です。
消費税とは、商品の販売やサービスの提供などの取引に対して課税される税です。「税金」というものの中身をあまり知らない私には、将来たくさん払わなければならない消費税や他の税金に損しかないのではないかと思いました。消費税の上昇が次の段階へ上がる前に消費税のメリット、デメリットについて調べてみることにしました。
調べてみると、デメリットがあるのはもちろんですが、納得のできるメリットも多くありました。その中で「社会保障が安定する」というメリットが目にとまりました。社会保障とは、年金や医療保険、介護保険、生活保護などのことです。現役時代の医療費は3割。風邪などの軽い病気も、手術や入院が必要な重症でも、公的保険が適用になる治療なら、7割を公的医療保険が負担してくれるので、自己負担は3割ですみます。ということは私たちの消費税によって家計から支出されるお金を抑えることができるということも分かりました。こうした各種の社会保障は、現役世代が負担することで高齢者を支えています。社会保障は元々多額の費用を必要としていましたが、それが少子高齢化によって膨れあがっているのです。年齢に関係なく全ての世代が負担する消費税は、現役世代の負担を減らす大きな策と言えるかもしれません。
数年前、祖父が末期のがんになりました。両親は祖父の為に一生懸命でした。何度もの放射線治療に抗がん剤治療。心の内を明かす祖父に寄り添う両親。私たち家族を支えてくれたのは社会保障制度。つまり、税金なのです。医療費を全額負担となっていたのならば心も身体もボロボロだったはずです。笑顔で祖父に話し掛けられなかったかもしれません。祖父を看取ったあと、色々なことがよみがえった瞬間、初めて社会保障に感謝の気持ちを抱きました。
「税金」は、払う時はお金という形です。しかし、様々な形に換えていくことで私たちを支えるあたたかいものになります。税金の中身を知らず「消費税は不必要」といった発言や思考は一旦やめ、少し中身を覗いてみませんか。すると「ただの値上がり」だと判断した発言はなくなるでしょう。税を私たちの身近に感じ、税に感謝する心が生まれる世の中を創っていきたいです。まちがいなく今後の未来を創っていく一部に税金は関わってくるはずです。
今回の作文を通して「税金」について調べることで税に対して消極的から積極的な考え方に換わりました。私も将来しっかりと納税に務め安定した社会保障を受けられるような大人になりたいと思います。

















