- 2025/11/4
- 税が支える命と未来 西沢琴心
全国納税貯蓄組合連合会優秀賞
税が支える命と未来
愛荘町立秦荘中学校 3年 西沢 琴心
私には将来、看護師になりたいという夢があります。人の役に立つ仕事をしたい、病気やけがをした人を支えたい、そんな思いから看護師という職業に強い関心を持っています。その夢と「税」という仕組みは、一見関係がないように思えますが、実はとても深いつながりがあります。
看護師が働く病院や医療の現場では、多くの税金が使われています。病院の建物の整備や最新の医療機器の導入などは、税によって支えられている部分が大きいものです。また、救急車や保健所といった施設にも税が使われています。つまり、医療の現場で働く看護師の活動は、税によって成り立っているといえます。
さらに、日本には「国民皆保険制度」という仕組みがあります。これは誰でも病気やけがをしたとき安心して医療を受けられる制度です。この制度があるからこそ、お金があまりない人でも病院に行くことができます。そしてその制度を支えているのが、私たちが納めている税金です。もし税がなければ、医療費が高くなり、病院に行けない人が増加してしまうかもしれません。そう考えると、税は命と健康を守るために欠かせない存在だと分かります。
私は看護師になりたいと思うようになってから、医療と税の関わりに関心を持つようになりました。看護師として働くことは、単に患者さんに寄り添うだけでなく、税によって支えられた医療の仕組みの中で活動することでもあります。だからこそ、税の大切さを理解し、自分が将来納める税がまた誰かの命を救うことにつながるのだと思うと、とても意味があることだと感じます。
税は単なるお金ではなく、社会全体を支える「みんなの力」です。道路や学校、公園などを整えるだけでなく、人の命を守る医療や福祉を支える役割も持っています。そして、看護師という仕事はまさにその税の力を生かしながら、人々の健康を守る仕事です。私は将来、看護師になって一人ひとりの患者さんに寄り添い、税で支えられた医療の現場で全力を尽くしたいです。
税について考えることは、自分の夢である看護師の仕事について考えることにもつながります。これからも税の仕組みや使い道に関心を持ちながら、看護師として社会に役立つ人になれるよう努力していきたいです。
- 2025/11/4
- 人々が繋ぐ未来と可能性 小野瑛葉
全国納税貯蓄組合連合会会長賞
人々が繋ぐ未来と可能性
大津市立南郷中学校 3年 小野 瑛葉
公民の授業で税金について学びました。それが改めて税について考えるきっかけになりました。私は指定難病を持ち生まれました。また難病と言っても日本には症例が無く、どの病院に行っても同じ病気の人が居らず治療にも慎重にならなくてはいけない為、様々な検査や大学病院の遺伝子検査もしました。そのためにかかった費用など後に両親から聞くと、莫大な金額であり私自身、とても驚きました。他にもキアリ奇形という脊髄の疾患や難聴、側湾症などがあったため幼い頃から十数回に及ぶ手術や長期の入院が必要不可欠でした。さらに補聴器や車椅子、コルセット等の補装具も必需品で、それらはどれも高額でしたが、私にとって一生欠かせないパートナーのような物です。
ある時父に去年分の医療費の領収書を見せてもらいました。そこで医療費の大半は会社の公費や税金で負担され、自己負担は三割ほどだと知りました。気になって医療費支払いの流れについて調べてみました。まず、被保険者や被扶養者は医療機関等で受診した際、健康保険で定められた自己負担額を先に支払います。その後、医療機関は医療費の残りの請求書を作成し、支払基金に送ります。支払基金は提出された請求書が適正か審査し、健康保険組合に医療費の請求をします。健康保険組合は届いた請求内容を確認し、支払いをして、支払基金から医療機関等に医療費の支払いをするというような流れです。調べてみて思ったことは、自分達の為に沢山人が動いてくれているという事です。中学に入学する際も、身体虚弱学級が新設され、私が過ごしやすい教室に作り変えたり、階段の所にスロープが付いたり、車椅子でも学習が出来る環境にしていただきました。もしその様な税制度が無かったら、生活に必要な補装具も買えないし、必要な治療も受けられません。そしたら今の命があるかも分からないと思うと、ぞっとしました。
このように税制度が根本にあるおかげで当たり前の日常を送る事ができます。これらは、私に限らず日本に住む全ての人に当てはまります。どこかで知らない人が納税をして、それにより、誰かが普通の日常を送ることが出来ます。私達は、納税をする事でお互いを助け合い、お互いの日常を守る事が出来ます。私自身も、その誰かのお陰で、買えた物や、受けられた治療があります。なので知らないどこかに住む、誰かが繋いでくれたこの命を大切にしていきたいです。私もそんな社会に貢献できる人になろうと心から思いました。
最後に、私はこの税作文を書く機会がなかったら、税について調べたりする事は無かったと思います。ですがそれはそんな事を考えなくても、当たり前の日常が送れていたからだと思いました。私はそんな日本に生まれてこられて良かったと、心からひしひしと感じました。
- 2024/11/11
- 日本人の幸福のために 馬場莉子
全国納税貯蓄組合連合会会長賞
日本人の幸福のために
滋賀大学教育学部附属中学校 3年 馬場 莉子
私は、以前、日本の社会保障制度について考え、その制度の充実さに驚いた出来事がありました。
それは、私の父方の祖父が15年前に神経性の難病を患い、年々体中の筋肉が硬化し、寝たきり生活になり、年に数回は必ず肺炎になってしまい、その度に入院する姿を何度も見ていたのですが、祖母が祖父の介護をしている最中に私に「じいじはこれまで働いて高い税金を払ってきたけど、今はそのおかげで高い病院代を国にみてもらってるんや。本当にありがたいわ。」と言ったのでした。詳しい費用は知りませんが、祖父は病気の薬代や入院した際の入院費、筋肉が固まるので定期的にマッサージを受ける費用など、多額の治療費がかかっていたと思います。そんな費用を国から保障してもらっていることを祖母から聞いて知り、日本の社会保障制度は充実しているのだなと実感したのです。しかし、私はこのような充実した日本の社会保障制度は今後は維持できなくなってしまうと思います。
それは、今回、税について学んで知ったことですが、将来、社会はどんどん少子高齢化が進み、社会保障にかかる費用を負担する働き手が減少していくからです。しかし、これは仕方がないことだと思います。支えなければいけない高齢者が増加し、支える若者が減少していくのが現実であれば、社会保障をまかなう税金が減少してしまうので、一人あたりの補償される額を減らし、日本国民全員で苦しさを分かち合って、節約するための知恵を出し合ったりする等して乗り越えていくしかないと考えます。父は公務員として働き、税金を納めていますが、私も成人すれば一生懸命働いて、日本国民の義務として祖父のような高齢者を支えるために決められた税金を納めていきたいと思います。
しかし、8月中旬ごろの新聞記事に、ある自治体の永住資格をもった外国人の住民税や国民健康保険料の滞納率が、日本人と比較して、三から四倍も高く、国民健康保険料では日本人の滞納率が約九パーセントであるのに対し、外国人は約二九パーセントと高く、更に永住資格を取得するまでは納税して、取得すれば滞納する悪質なケースもあり、納めるべき税金を納めずに日本の手厚い社会保障を受けている外国人が多くいることを知りました。
国は、法律を改正して悪質な税金を滞納する外国人の永住資格を取り消せる制度にしたとありましたが、税金は無限に湧き出るものではなく、ほとんどの日本人が真面目に働き、納めた、限りのある財源なので、このような日本の手厚い社会保障制度を悪用する外国人のためでなく、戦後の苦労された時代から今の豊かな日本にしていただいたご高齢の方々が幸せになっていただくために使ってもらえる世の中になればと心から願っています。

















