- 2024/11/11
- 税と向き合う 中溝爽琶音
近畿税理士会会長賞
税と向き合う
多賀町立多賀中学校 3年 中溝 爽琶音
私は、消費税をはじめとして普段何気なく納めている税金に、様々な役割や種類があると学びました。
まず、税金は約五十種類もあると知り、驚いたのと同時に何故そんなにも多くの税金が必要なのかという疑問を持ちました。ですが、理由を学び納得しました。税金に多くの種類があるのは、個々の負担に差が出ないようにするためなのです。種類があることで幅広く立場の違う人達が、税の負担に不公平感を感じず納めることができます。私は、以前まで種類が多いと余計に、生活していく中での経済的な支障が出てしまうので減らすべきではないかと考えていました。でも、種類が多いことで公平性が保たれているというのは興味深い事実であり感心しました。
では、様々な面から納められている税金はどのような役割を担っているのでしょうか。大きく分けて二つあります。一つ目は、私達の生活を豊かにするため公共サービスを充実させるという役割です。こうして当たり前のように学校へ通えていることも税金の支えが大きいでしょう。そして、もう一つの役割は財政活動の支援です。国や地方団体がお金を集めたり使ったりする財政の支えとなっています。所得格差や資産格差が広がり社会問題が生じる中、社会保障サービスを行い、国民が健康で文化的な生活が営むことができるように税金は必要なのです。こうして、私達が納めた税金によって私達の生活は豊かになっており、国民と国民が協力し合って暮らしていると学びました。
ですが、日本財政は多くの課題も抱えています。その一つとして、国債といういわば借金が膨らんでいるという問題があります。国債を買い戻すためにさらに国債を発行し悪循環が続いているのです。膨大になった公債残高が日本の財政を圧迫し国民の大きな負担となっています。
最近、若者の政治離れなど、税金についても含め関心が薄れてきています。でも、納めている税金の使い道を知ることや、財政の課題と向き合うということは、社会全体そして国民全体で行うべきだと思います。不景気だというのにも関わらず増税されている状況に、批判するだけでなく、私達国民は税金に何を求めどうすれば生活が潤うのかという点を、具体的に考えることが重要なのではないでしょうか。各々が社会保障を享受しているという自覚を持つことが大切だと、私は考えました。
税金について学び、国民全員で決めたルールにより、なるべく公平に集め、本当に必要なことに税金が使われる大切さを感じました。また、多くの課題を知るきっかけとなりました。これを機に、税金に対しての興味を持ったことで、知識を増やしていきながら今よりもさらに素敵な日本を目指す方法を考えて過ごしていきたいです。
- 2024/11/11
- 初めて知った森林環境税 上野健晴
大阪国税局長賞
初めて知った森林環境税
近江八幡市立安土中学校 3年 上野 健晴
みなさんは、どのような税金を知っているだろうか。私は、消費税、自動車税、所得税、住民税というものを知っていた。
実際に調べてみると税金は、およそ五十種類もあり、自分が知っていたものが一部に過ぎなかったことが分かった。
六月、母に納税通知書が届いた。市民税、県民税、その後に書かれた税金に母は首をかしげて言った。
「森林環境税って何?」
父や叔母に尋ねてみたようだが、二人も知らなかった。
森林環境税をインターネットで調べると、今年度から始まった税金だった。総務省のホームページから、国内に住所のある個人に対して、課税される国税だと知った。集められた税金が、国によって都道府県や市町村に譲与される仕組みらしい。年間千円なので、私の印象ではあまり高額ではない。この税金の使い道は、それぞれの市町村において間伐や人材の育成、担い手の確保、木材の利用の促進や普及などに関する費用とすることだ。森林を育てて、温室効果ガスの排出削減目標を達成することや災害を防止することが最終の目標となる。
森林を管理していく上でやはり担い手が重要だ。私の祖父は、四ヶ月ほど前まで自宅の広い畑で農作業を行っていた。しかし体を壊し、今は家から離れた病院で入院生活を送っている。そのため、現在、祖父の畑は放置状態である。管理する人は誰もいない。久しぶりに鹿児島に行き、土地に入ってみると、今までに見たことがなかったほど、草が生い茂っていた畑が目に映った。私は、とても驚いた。短期間作業を行わなかったたけで、このような状態になるのかと。祖父の畑だけでなく他の場所でも起こっていると考えた時、やはり森林環境税は必要だなと思った。
では私有林、人工林がない都市部の自治体では、森林環境税はどのように使われているのだろうか。林野庁が示した具体的な活用例では、公共施設での木製の備品の購入や建て替えに国産材を使うこと、都市部の子供が植林を行う体験などが挙げられていた。このことを調べて森林環境税は、何の無駄にもなっていない印象を受けた。
しかし、森林環境税の目的の一つは、温室効果ガスの排出削減をすることである。温室効果ガスとは、人間の環境に対する考えが甘いからこそ、排出されているものであり、人間の身勝手な行動によって生まれた問題である。+だから、この税は人間が環境に対する意識や関心を持って行動すれば、生まれなかった税である。
『森林環境税』この税は今の日本に必要な税であるが、一番は多くの人がこの税のことを知り、環境ついて考えを改めることなのでないかと考えた。
- 2024/11/11
- 税でつながる社会 奥村心媛
財務大臣賞
税でつながる社会
草津市立草津中学校 3年 奥村 心媛
「税」についての作文を書くにあたって父と話していると、滋賀県で導入を検討されているといわれている「交通税」というものを知り、どのようなものなのか興味がわき、調べてみました。
交通税は、名前はまだ仮称です。現在でも税収を含む県の収入の中から各交通会社に補助していますが、バスや地域鉄道などの地域交通の維持費用を将来新たに「交通税」という税金を作ることで地域交通に充てるという方式が考えられています。実現すれば「全国初」となるこの税の目的は、「地域公共交通を存続させるため」です。人口減少やコロナ禍を経た生活スタイルの変化などに伴って、鉄道やバスなどの利用者が大幅に減り、地域の足である公共交通の経営は厳しさを増しています。そういった背景があり、「公共交通を使う人も使わない人もみんなで支えていこう」という考え方が、新たな課税には反映されているのです。
私はこのことを知り、交通税を滋賀県が導入することで、滋賀の公共交通を維持できるという大きなメリットがあるため、この税の導入に共感しました。
しかし、メリットばかりではありません。それは、県民の負担が増えることに加え、地域公共交通機関の非利用者に不公平感が出てしまうことです。例えば、自分の車を持っておらず、移動手段が電車やバスなどの公共交通機関しかないという人にはこの「交通税」というもののメリットは大きいでしょう。では、自分の車を持っている人の場合はどうでしょうか。この場合、公共交通機関を利用しなくても自分の車で移動することができてしまうため、この税はただの負担増でデメリットと感じられるのです。
私はこの反対意見を知って、前述した自分の意見に自信が持てなくなりました。やはりまだ社会経験の浅い中学生の私には「税」について信念を持って意見を述べるだけの知識が不足していると痛感しました。それでも、色々と調べていく中で税のことを考えていくということは社会全体のことを考えることに通じるという気づきも生まれました。まさに税というものを介して、社会がつながっているのだと思います。
また、そもそも県が独自に新たな税目を作ることができることも今回初めて知り、税を身近に感じるようになりましたが、逆にいくらでも新しい税目ができて、将来どんどん負担が増えるのではないかという不安も覚えました。
今の税収が適切に使われているか、新しい税目が本当に必要か、そういったことを自分でも判断できるよう、今後も社会の動きに関心を持ち、勉強していきたいと思います。
そして、将来は納得して納税できる社会人になりたいと思います。

















