- 2023/11/10
- 増税について考える 前川愛佳
大阪国税局長賞
増税について考える
彦根市立西中学校 3年 前川 愛佳
「増税反対!」
誰もが一度は耳にしたことがあるであろうこのフレーズ。約30年前にはなかった消費税は3%、5%、8%と増えていき、今では10%となっている。また、最近では、首相が国の防衛費増額のために増税を検討しているというニュースもあった。
当然、誰だって「税金をたくさん払いたい!」とは思わないだろう。しかし、私たちが納める税金は、私たちの暮らしをより良くするために使われている。特に、少子高齢化が進んでいる日本では、高齢者の方の生活を支えるため、税金を納めることが必要だ。
しかし、そんなことは知っているという人が多いだろう。大人ならほとんどの人が知っているはずだ。けれど、「増税反対」という声がなくなることはない。一体なぜなのだろうか?疑問に思い、自分なりに考えてみた。
今の日本は、1990年代のバブル崩壊から「失われた30年」を過ごしていて、いまだに不景気の波から抜け出すことができずにいる。にも関わらず、コロナ過で輸入が減ったことにより、日本は物価高だ。このような不景気のなか物価が上昇し続ける現象をスタグフレーションというそうだが、まさに今、日本はこの状態に陥っているといえるだろう。物価は上がっているのに不景気でお給料はたくさんはもらえない。けれど増税は行うなんて聞いたら、「やってられないよ!」となってしまうのも当たり前のことだと思う。
では、どうしたらよいのだろうか。何かいい考えはないかと調べてみると、「累進課税制度」というワードが出てきた。この制度は所得の多い人ほど税率が高いしくみで、簡単に言うと、お金持ちからたくさん税金を集めて、所得の低い人に分配するといった内容だ。国民の間での経済格差を減らすためにもよい方法らしい。同じように、ある程度コロナ過から回復した大企業などに課す法人税を上げることで、所得が低い人とお金持ちの人の負担が同じだということにもならず、よいのではないかと考えた。
しかし、そう簡単ではない。もし仮にそのようにした場合、「たくさん稼ぐと税負担が増えるなら、税金が高くならないように所得を減らそう。」という考えをもつ人が出てくるかもしれないのだ。その他にも、儲かっていて余力のある大企業が、法人税の高い日本から海外に拠点を移したり、その企業で働く労働者の賃金を上げられなかったりして、結局ダメージが私たちに返ってきてしまう。
今、日本はどうしたらよいのか。知識不足の私では今はまだ分からないが、これからの日本を担う一員として、知識や情報を集めてこの社会について考えていかなければいけないと思う。自分たちがより良く生活できる未来にするために、今から意識して過ごしていきたい。
- 2023/11/10
- 税金の無駄遣いをなくそう 永嶋優衣
近畿納税貯蓄組合総連合会会長賞
税金の無駄遣いをなくそう
草津市立草津中学校 3年 永嶋 優衣
私が知っている税金には消費税や所得税、酒税、タバコ税などがある。日本には約50種類の税金があることをインターネットで知った。それらの税の使い道で1番多いのが社会保障費で全体の3分の1を占めている。社会保障費は年金、医療、介護、子育てなどの分野に分けられる。私はその中で年々増え続けている医療費について考えてみた。
1人暮らしをしている祖父の母が九十五歳で亡くなり、その家の片づけを手伝った。部屋に薬が段ボール箱2つ分もあった。湿布や皮膚の軟膏、風邪薬などがあり、お薬手帳を見ると2週間ごとに、それらの薬が処方されていた。「これ、ほとんど税金やで。もったいない。」と母が言った。調剤薬局で薬が入った大きなビニール袋を抱えて帰っていくお年寄りを見ると曾祖母の事が頭に浮かび、すべて消費されているのかと気になる。医者や薬剤師も薬が重複していないか、余っていないか聞くべきだと思う。
最近の新聞に後発薬使用が8割超すと書いてあった。後発薬は単価が安いので、薬代を削減できる。これは後発薬を推薦する薬剤師の成果であると思う。
曾祖母の死因は老衰で入院先に延命治療は望まないと伝えてあったが点滴は処方された。私も何度か見舞いに行った。何も口から食べずにベッドで寝ている姿を見て、この状態で生きているといえるのだろうかと思った。祖母も家で看ていたらもっと早く仏様になれていたのにと入院させた事を悔やんでいた。点滴だけで1ヶ月延命した。高齢者の延命治療も医療費の増加につながるので、終末期の対応を本人が意思表示できる間に聞いておくべきだと思う。
「子どもが風邪をひいたら市販の薬を買うより病院へ行った方が安くつくわ。」と言っていた人もいた。草津市では医療費が中学生未満は1ヶ月につき医療機関ごとに500円の自己負担ですむ。子育て世代にとっては、経済的に助かる制度だと思うが、安いからと安易に受診していないだろうか。
今日の新聞に、がん経済負担年2・8兆円で1兆円は予防可能と大きく書かれていた。内容を読んでみると定期的ながん検診やワクチン接種、生活習慣の改善など適切な予防対策を行えば経済負担の軽減ができるとのことだった。私たちの命を救うためにも積極的ながん予防策を行えば経済負担の軽減ができるとのことだった。私達の命を救うためにも積極的ながん予防策をする必要があると思った。私達が健康で長生きできれば仕事もでき、所得の中から税金を支払うことができる。
日本は急速な高齢化が進み、社会保障費は年々増大している。増大すれば増税として、私達の負担につながる。そのことを考え、1人ひとりが税金の無駄使いをなくすように意識しながら生活していかなければならないと思った。
- 2023/11/10
- これまでの税金 これからの税金 梅澤桜子
全国納税貯蓄組合連合会会長賞
これまでの税金 これからの税金
高島市立湖西中学校 3年 梅澤 桜子
日本には、ありとあらゆる税金が存在する。それらを支払うのは、私達国民の義務だ。だが、歴史の授業を受けていると、「税は人々の重い負担であった。」「税によって人々は苦しめられていた。」という言葉を度々耳にする。今の時代、税金は国民にとってどんなものなのか。税金は長い歴史の中でどう変化していったのか。
まず、江戸時代まではお金ではなく、年貢を納めていた。つまり、農民に負担がかかるのは明らかである。このような、身分による不公平が生まれていたのだ。また、重すぎる税の設定だ。収穫の3分の2を納めさせる時代や、戦争による増税が度重なる時代があったそうだ。今挙げたものでも、払う側にとって不満に思ってしまう点がたくさんあるが、極めつけは、これらは政府に一方的に納めるもの、というのが常識だったことである。当時の人達にとって、税という制度がどれだけ苦しいものだったのかがうかがえる。
では、今の税金はどうだろうか。まず、1番私達にとって身近である「消費税」。一部の軽減税率の対象物以外、全て10%と定められている。これらは、差別がなく皆一様に等しい「平等」に値する。次は、「所得税」だ。所得税には、累進課税制度というものが取り入れられており、所得が増える程、税率が高くなるのだ。つまり、自分の給料に合った税金を納めることになる。これらは、所得が少ない人も多い人も同じように扱う「公平」に値している。このように、現在の税は平等性も公平性も持ち合わせている。不平等だった税が、今は不平等を少なくするための制度に変化しているのだ。
そして、1番は税金が国民の為に使われていることだ。健康や生活を守る社会保障費、道路や住宅を整備する公共事業費、地方を支援する地方交付金など、私たちの生活は税金によって支えられている場面がいくつもあるのだ。学生である私も税金によって支えられている。私がいつも使っている教科書も、私がいつも食べている給食も、全て税金でまかなわれているのだ。
なぜこんなに種類があるのか、なぜ消費税を引き上げるのか、疑問と不満を持つ人もいると思う。でも、税金の歴史を長い目で見てみると、税金がどのくらい変化し、私達の生活にどのくらい活かされているのかが分かると思う。更に一方的に定められていた税金も、今は私達の意見が反映されるようにもなっているのだ。税金について知り、考え、自分の意見を発信していくことが今の時代では大切なことなのだ。
これまでに良い変化をたくさんしてきた税金だから、これから私達の手で、国民にとって更に良い税金に変化させることも可能なのだ。税金に関心を持ち、自分ごととして考えることを大切にしていきたいと思った。

















